阿部寛、亡き母思い涙「わがままだったり…辛い思いもさせた」

[ 2016年5月8日 13:52 ]

映画「海よりもまだ深く」母の日トークイベントで、母親への思いを語り涙ぐむ阿部寛

 俳優の阿部寛(51)が8日、都内で開かれた主演映画「海よりもまだ深く」(監督是枝裕和、21日公開)の母の日トークイベントに、母親役の樹木希林(73)と共に出席。亡くなった母への思いを語り、涙ぐむ場面があった。

 「25歳まで実家にいたんですけど、母親に対してはわがままだったり、冷たかったりしたときもありましたね」としみじみと語った阿部。「母親との思い出は35(歳)くらいまでなんですけど。40過ぎてこの映画をやらせてもらってますが、母親が逝った時は、僕はまだ仕事があまり順調ではなかったので迷惑かけたし、辛い思いもさせたんですけど…」と涙ぐみ、声を詰まらせた。そして「こういう作品をやらせていただいて、なんか見て思ってくれているんじゃないかと思いますね」と自分に言い聞かせるように笑みを浮かべた。

 同映画は団地を舞台にした元家族の物語で、阿部は妻に見捨てられたギャンブル好きのダメ男を演じる。「僕の演じたダメ男に共感できるのではないかと思います。最後に晴れ晴れとするようなそんな作品です」とアピール。しかし樹木が「晴れ晴れとするかしら?ね」と疑問を投げかけると、「ちょっとグレーかもしれないですね。でも見る人によっては」と付け加え、苦笑いで作品の魅力を語っていた。是枝裕和監督(53)、主題歌を手掛けるハナレグミ(41)も出席した。

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2016年5月8日のニュース