作曲家・シンセサイザー奏者の冨田勲氏が死去 84歳、初音ミクと共作も

[ 2016年5月8日 13:20 ]

冨田勲氏

 作曲家でシンセサイザーアーティストの冨田勲(とみた・いさお)氏が5日午後2時51分、慢性心不全のため東京都渋谷区の病院で死去した。84歳だった。所属レコード会社が発表した。葬儀は7日、8日に親族のみで執り行われた。

 冨田氏は、日本コロムビアで作曲家としてのキャリアをスタートさせ、NHK大河ドラマの第1作「花の生涯」や手塚治虫アニメの音楽など多数を手掛けた。1970年代からは、シンセサイザーをいち早く導入し「月の光」や「惑星」など数々の野心的なアルバムを発表。日本人で初めて米グラミー賞にノミネートされるなど、世界的な評価を受けた。

 近年では12年にバーチャル・シンガーの初音ミクをソリストに組み込んだ「イーハトーヴ交響曲」を発表し、国内外で上演を重ね話題となった。16年11月に上演予定の新作「ドクター・コッペリウス」の創作活動を亡くなる直前まで行っていた。

 後日、お別れの会が執り行われる予定。

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