安藤昇さんお別れの会に700人 サブちゃん追悼「特別な思いある」

[ 2016年2月28日 15:22 ]

安藤昇さんお別れの会に参列した北島三郎

 昨年12月16日に肺炎のため亡くなった、俳優でプロデューサーの安藤昇さん(享年89)のお別れの会が28日、東京・青山葬儀所で行われ、約700人が参列した。

 お別れの会は、「新宿無情」「旅傘道中」などの安藤さんの歌をBGMに進行。祭壇は安藤さんが好きだったかすみ草、胡蝶蘭など4400本の花で彩られ、17~18年前に撮影されたお気に入りのスナップが遺影として飾られた。

 中島貞夫監督(81)は弔辞で、1971年「懲役太郎 まむしの兄弟」で初めて安藤さんを演出した時のことを述懐。「期待と不安の入り混じる中で向けたカメラの先に、私は思わず息を飲みました。まずは、その存在感、そしてジロリとくれるいちべつの鋭い眼光。まむしの兄弟よりひと足早く、私自身が射すくめられました。それは演技を超えたものでした」と称えた。

 歌手の北島三郎(79)は歌手を目指して上京し、渋谷で流しをしている頃に安藤さんと対面して以来の付き合い。「おいっ、坊主、頑張ってやれやと言われたり、いろいろな思い出がある。そして、私が歌手になって映画をやった時、東映の京都撮影所に安藤さんがひょっこり現れて、あいさつをしてくださった。その時はサブちゃんでしたね。いつか旅立つのかなとは思っていたけれど、特別な思いがあるね」としのんでいた。

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