コマンダンテが初優勝、100万円獲得 ytv第5回漫才新人賞

[ 2016年2月28日 19:05 ]

優勝した「コマンダンテ」の安田邦祐(左)と石井輝明

 芸歴10年以内の関西を拠点とする若手による「ytv第5回漫才新人賞決定戦」が28日、大阪市の同局で開かれ、第1ラウンドでトップに立った芸歴9年目の「コマンダンテ」が最終決戦で兄弟コンビの「ミキ」に競り勝ち、優勝。賞金100万円を手にした。賞レースでは3度目の決勝進出で初の優勝となった。

 審査員のハイヒール・リンゴが「シュッとしたイケメン」とイチ推しのツッコミ・石井輝明(31)が優勝の瞬間、司会の東野幸治(48)から「泣いてますね?」と言われ、「涙が止まりません」とボケたつもりが本当に落涙。「急に嬉しくなって、グッときました」と石井は照れ笑いした。相方の安田邦祐(32)は「本当に嬉しい。でも、相方は普段から人気あるのに泣いたらまた、人気がでるやろ」と石井にツッコミを入れた。

 選考会最高得点のコマンダンテは第1ラウンドから「誰もやっていない漫才をやりたい」とファストフードの客と店員、野球の審判、ティッシュ配りのバイトを独特の間で演じるネタを披露。審査委員長のオール巨人(64)から「2本目も期待して見れたのは初めて」と絶賛された。最終決戦では医者と患者、プロ野球選手とインタビュアーのやり取りで会場を笑いの渦に巻き込んだ。

 漫才に賭ける思いは強い。石井は3年ほど付き合い、結婚を考えていた6歳下の彼女に「将来、一緒にいることが想像できない」と最近、振られたばかりだという。先月の月収は6万円で、年収も100万円ちょっと。貯金もない。2年付き合っている彼女がいる安田も「若手芸人はお金もないし、いつ振られるかを心配してる」と悩みを吐露。それでも石井は「テレビには出たいけど、タレント業でなく、漫才をしたい。漫才の方が格好いい」と漫才師として“正統派”となることが目標だ。4月で10年目を迎える。2人は「芸人を続けるかどうかの瀬戸際だと思っていた」と石井。「8万円で衣装のスーツを新調しました」と安田。初Vで弾みはついた。毎月の単独ライブを開催し、「これからの賞レースを勝っていきたい」と意気込む。

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2016年2月28日のニュース