「真田丸」人気で歴ドル小日向えりの著書に注目 お宝写真200枚

[ 2016年2月28日 14:00 ]

真田幸村公之像(左)と真田幸村戦死跡之碑の間に立つ小日向えり

 歴史アイドルの小日向えり(28)が昨年10月に出版した「いざ、真田の聖地へ」(主婦と生活社、税抜き1389円)が注目されている。NHK大河ドラマ「真田丸」(日曜後8・00)で人気急騰する真田氏ゆかりの地を巡礼した集大成で、約200枚のお宝写真も収録。真田丸人気を受けて「増刊、増刊が続いている」と事務所関係者は明かす。

 小日向はこのほど、真田幸村(信繁)戦没地と伝えられる大阪市天王寺区の安居神社を訪ねた。大坂夏の陣、茶臼山に陣取った幸村は徳川家康をあと一歩まで追い詰めたが、敵方の増援に退却を迫られ、安居神社で休息中、討ち取られた。

 実は小日向とも縁が深く、現在の実家は奈良県内だが、幼少時には「祖父も父も(同区)阿倍野に住んでいた。正月は初詣に通った」と振り返る。その際に幸村の話などを聞いて「大学(横浜国大)2年生、20歳の頃に真田家や幸村、戦国にハマり始めた」と述懐する。

 真田本へのこだわりも強い。出版の企画書は「自分で書いた、持ち込み企画です」と力を込める。執筆期間は「7月から8月末までの1カ月半」で「書き上げた時には体重が5キロ減りました」と明かした。一眼レフカメラを持ち歩き、6年間で撮った写真は5000枚に及ぶ。その中から約200枚を厳選した。

 真田三代の魅力、それは「知略で、寡兵をもって大軍を倒すこと」と歯切れもいい。小大名の真田家が「上杉や徳川、北条の大勢力に囲まれながら、自分たちを守り抜いた」ことも、その心を熱くする。信繁の兄・信幸にも「あまり日が当たらないが、家を残した立派な方」と思いを寄せる。

 「これを見ていただいたらテレビの真田丸が100倍面白くなります」。“歴ドル”の口から自信に満ちあふれた言葉が飛び出した。

 ▽「いざ、真田の聖地へ」で紹介された主な大阪の真田家縁の地 大阪城は幸村が仕えた豊臣家の居城。三光神社は幸村が大坂冬の陣で築いた出城「真田丸」の跡地にある。心眼寺は幸村とその子・大助の供養のために建てられた寺。茶臼山は大坂夏の陣で幸村が本陣を置いた、人生最後の決戦の地。

 ◆小日向 えり(こひなた・えり)1988年(昭63)1月17日、奈良県出身。横浜国大教育人間科学部卒。歴ドル(歴史アイドル)の草分け的存在。信州上田観光大使、関ケ原観光大使や会津親善大使を務める。

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