hideさんとの会話アプリ完成!初の「故人キャラクター」起用

[ 2016年2月15日 09:40 ]

hideさんと会話ができるNTTドコモのサービスが完成した

 1998年に亡くなったロックバンド「X JAPAN」のギタリスト、hideさん(享年33)と会話ができるサービスが完成した。

 NTTドコモの音声サービス「しゃべってコンシェル」に、hideさんのキャラクターが新登場する。同社と、携帯コンテンツ配信事業大手のエムアップが故人の合成音声を共同開発した。ユーザーが問いかけると、hideさん本人の声で返答が返ってくるという、ファンにとっては夢のようなサービスだ。

 「しゃべってコンシェル」は、主にスマートフォン向けのアプリ。ユーザーのやりたいことなどを話しかけると、言葉の意図を読み取り、端末内の情報などから最適な答えを返してくれる。お薦めの映画やレストランを質問すると、蓄積されたデータの中から選んだ最適なものをhideさんの声で伝えてくれる。亡くなっている人がこの“声の主”に起用されるのは初めてだ。

 hideさんの場合、合成音声をつくるための収録ができないため、生前に録画・録音した声を大量に集めた。

 hideさんは公演の楽屋裏や休憩中などをカメラで録画することが多く、主にこれらの動画からサンプリングした。実弟で所属事務所社長の松本裕士さんは「まるで本人と話しているようだ」と完成度の高さに驚いている。きょう15日から無料キャンペーンが始まる。ヤマハが開発した「ボーカロイド」など、合成音声技術は著しく進歩している。今後、亡くなったスターの声をよみがえらせる試みが増えていきそうだ。

 ◇ボーカロイド ヤマハが開発した音声合成技術で、その製品の総称。ボーカルとアンドロイドを合わせた造語。コンピューター上でリアルな歌声を再現するためのパソコンソフトで、メロディーと歌詞を入力し歌声入りの楽曲が制作できる。仮想アイドル「初音ミク」は世界的人気。

 ≪天龍&長州も≫しゃべってコンシェルでは、ドラえもん、「名探偵コナン」の江戸川コナン、「アルプスの少女ハイジ」のハイジなど国民的アニメのキャラクターの音声が使われている。プロレス界からは、滑舌が悪いことで知られる天龍源一郎(66)、長州力(64)が“参戦”。ふなっしーなど、ゆるキャラの声も使われている。

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