湊かなえさんミステリー「少女」映画化 主演・本田翼「新しい挑戦」

[ 2016年1月5日 05:30 ]

映画「少女」で競演する本田翼(左)と山本美月

 女優の本田翼(23)の主演で湊かなえさん原作の「少女」(双葉文庫)が映画化される。親友役で山本美月(24)も配役され、旬な女優の豪華競演が注目される。死を見つめることで生きることの意味を見いだしていく2人の女子高生を描く。「繕い裁つ人」などで知られる三島有紀子監督がメガホンを取り、女性カルテットで問題作に挑む。

 「少女」は、衝撃作「告白」に次いで湊さんが2009年に発表した第2弾小説。転校生から聞かされた親友の自殺話に触発され、「人が死ぬ瞬間を見てみたい」と、夏休みに行動を起こす2人の女子高生を軸に物語が展開。累計100万部を超えるベストセラーとなっている。

 病院にボランティアに通い、重病の少年の死を待つ「桜井由紀」役を演じる本田は「とても面白く原作を読みました。これまで明るい役が多かったので、私にとっても新しい挑戦です」と難役にも意欲満々。老人ホームに手伝いに行き、入居者の死を待ち焦がれる「草野敦子」に扮する山本も「ミステリーが大好きですが、この作品はミステリー要素の中に人間味を強く感じ、演じがいがあります」と語った。

 昨年11月中旬、静岡県牧之原市の病院を借りて行われていた撮影現場を湊さんが陣中見舞い。「クライマックスのシーンを拝見しましたが、そこからどんどん妄想が膨らんでいって完成がとても楽しみになりました。おふたりとも“ピッタリ”」とご満悦。三島監督は「本田さん、山本さんともポテンシャルが高く、これから楽しみな女優さん。今まで開けたことのない扉をいくつ開けられるか私も楽しみ」と話した。東映配給で秋公開の予定。

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