林家こん平　11年ぶり「笑点」復帰　指定席で涙の「チャラーン！」

「笑点」の大喜利にに１１年ぶりに復帰した林家こん平

　難病の多発性硬化症などを患い、療養中の落語家林家こん平（７２）が２３日、日本テレビ「２４時間テレビ３８　愛は地球を救う」内の「チャリティー笑点」に生出演した。２００４年から休み、翌年の発症からリハビリを続けての復活。レギュラー出演していた日曜夕方の国民的人気番組に１１年ぶりに復帰し、得意のギャグ「１、２、３、チャラーン！」を響かせた。

　登場したのは「大喜利」の舞台。おなじみのオレンジ色の和服姿で登場し、弟子の林家たい平（５０）とともに、指定席である一番右端の座布団へ。正座すると感極まった様子で「１、２、３、チャラーン！」とあいさつした。司会の桂歌丸（７８）が「こんちゃん、おかえりなさい」、かつてこん平の右隣に座っていた三遊亭円楽（６５）は「ずっと並んでいたから…」と呼び掛けるなど、仲間の落語家たちも涙、涙。最後はリクエストで、さらに大きな「チャラーン！」と披露すると、こん平もしばらく涙を止めることができなかった。

　こん平は０４年、「笑点」の収録直後に体調を崩して休養。右半身がまひして、声も出せない状態になった。後に視神経などに病巣のできる「多発性硬化症」と診断。１３年には持病の糖尿病が悪化し、一時は心肺停止にまで陥っていたが、徐々に回復した。昨年の「２４時間テレビ」で１０年ぶりにテレビ番組に生出演。８月以降は毎月１回、都電荒川線の車両を借りて披露する「都電落語会」を行っている。