米トーク番組の名物司会者 33年の毒舌に終止符

[ 2015年5月21日 10:45 ]

 ゲストの著名人らに皮肉と毒舌で鋭く切り込み、米国民に愛されたトークショー番組の名物司会者デイビッド・レターマン氏(68)が20日の放送を最後として現役を退くことになった。夜の米トークショーの司会として最長の33年に及び、出演回数は6千を超えた。

 「旧態依然のトークショーに新たな命を吹き込んだコメディアンのお手本」(米紙ニューヨーク・タイムズ)と評価され、20日付のUSAトゥデー紙は1面トップで長年の貢献に敬意を表した。

 夜のトークショーは米テレビ各局の看板番組の一つで、ホストは機知に富んだ臨機応変さが求められる。レターマン氏は1982年にNBCテレビの番組で司会を始め、93年から現在までCBSテレビの番組「レイト・ショー」のホストを務めた。

 今月にはオバマ大統領も引退に合わせ出演し、その後の身の振り方を冗談交じりに相談しあった。「(オバマ氏が学んだ)コロンビア大で法律を教えますよ」とレターマン氏が振ると、オバマ氏も「授業を受けたいね」と応じた。

 レターマン氏以外にも政治風刺トーク番組の人気ホスト、ジョン・スチュワート氏(52)が番組を降りると表明し、世代交代が進んでいる。(共同)

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2015年5月21日のニュース