「ワイルドワンズ」は継続へ 加瀬さんの遺産…植田「なるべく長く」

[ 2015年4月23日 15:06 ]

加瀬邦彦さん急死関して取材に応じたザ・ワイルワンズのメンバー(左から)島英二、鳥塚しげき、植田芳暁

 「加瀬邦彦&ザ・ワイルドワンズ」リーダーで音楽プロデューサーの加瀬邦彦さん(享年74)が20日に亡くなったことを受け、バンドのメンバーが23日、東京・銀座の加瀬さんが経営するケネディハウス銀座で会見を行い、“良きリーダー”だった加瀬さんをしのんだ。

 加瀬さんからは「自分で本気で楽しまないとお客さんにも伝わらない」と言われてきたという植田芳暁(67)は「加瀬さんに対しては感謝しかない。あの方のおかげで、武道館でライブができたり、高みへ連れて行ってくれた。人柄も含めて素晴らしいリーダーだった」と感謝。「新しいものが好きで、そこが魅力だった。時代の最先端のものを作る者として、優れていたと思う。音楽が愛おしい顔が忘れられない」と続けた。

 鳥塚しげき(68)は「加瀬さんが6歳上だったけど、僕らのレベルに合わせてくれて、いろんないたずらをしたり、お茶目なことをやってくれたり、楽しかった。でも、2年に一度ぐらい加瀬さんに怒られたんですよね」。これには植田も「普段は温厚だから怒ると怖い」と同調し、楽しかった日々を思い出し、笑顔を見せた。

 くしくも加瀬さんが目指したザ・ビートルズのポール・マッカトニーの来日公演の日が加瀬さんの命日になってしまった。植田は「加瀬さんはビートルズみたいなバンドを作りたいとぼくらを集めてくれた。不思議なめぐり合わせとしか思えない」。今後の活動について22日に話し合ったという3人。植田は「49年間やってきて、加瀬さんは有形無形の遺産を残してくれている。無理なく、なるべく長くやっていこうという方向でいる」と今後も“加瀬さんの魂が宿る場所”ケネディハウス銀座を拠点に、バンド継続を明言。

 来年はバンド結成50周年を迎えるが「どういう形になるかわからないが、加瀬さんのレガシー(遺産)を受け継ぐ者として何らかの形でやっていきたい」。島英二(67)も「いいステージを作っていこうときのう話した」。同日予定されていたライブは訃報を受けて急きょ延期となったが、5月1日にあらためて開催される。

続きを表示

2015年4月23日のニュース