愛之助&三宅健は相思相愛?歌舞伎界とジャニーズの共通点実感

[ 2014年8月9日 16:54 ]

舞台「炎立つ」出演の片岡愛之助

 歌舞伎俳優・片岡愛之助(42)の舞台「炎立つ」が9日、東京・渋谷のシアターコクーンで開幕。本番を前に愛之助、共演の「V6」三宅健(35)、平幹二朗(80)らが数シーンを取材陣に披露した。

 1993年にNHK大河ドラマにもなった高橋克彦氏(67)の同名小説の初の舞台化。平安時代末期、奥州に黄金の楽土・平泉を築いた藤原氏の物語で、藤原清衡を演じる愛之助は「1000年前の話ですが、現代にやる意義のある作品。今の政治や生活に重ね合わせて見ていただけると思うし、3・11の震災を経験した岩手の方が0から築き上げた大変さ、大切さにもつながる。僕らも震災後は支援にも行ったが、日々がたつにつれて失われている。もう1度思い出し、いろいろなことに参加してくれるようになれば」と被災地に思いをはせた。

 異父弟・家衡役の三宅とは初共演で「テレビでは拝見していましたけれど、稽古に入ったのが誕生日月(7月)で、35歳になられたというのに驚いた。僕の中ではお若いままのイメージだった」と笑顔。三宅に所作指導の先生を紹介するなど、すっかり意気投合した様子で「歌舞伎とジャニーズは男社会で、小中学生からずっとやっているのですごく共通するものを感じる。まさに異父兄弟」と太鼓判を押した。

 対する三宅も、「休まない人というイメージがあった。実際にお会いすると素敵な声で、板(ステージ)の上に立った時がすごく魅力的で、愛之助さんファンはメロメロになると思う」と最敬礼。自身も役づくりのため、舞台となる地をレンタカーで回ったそうで「グッとくるものがあった。いろんなメッセージがある舞台なので、何かを持ち帰ってもらえると思う。僕も何かを背負って芝居に専念したい」と神妙な面持ちだった。

 東京公演後は愛知、広島、兵庫を回り舞台となる岩手(9月20、21日)で千秋楽を迎える。愛之助は、「岩手の方にとっては、登場人物への思いはひとしおだと思う。恥ずかしくない作品に仕上がったし、土壌の違う人たちが集まってつくり上げる化学反応を見てほしい。皆の炎(ほむら)が立っています」と意気軒高だった。

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2014年8月9日のニュース