佐野元春 西アフリカへ2万キロの旅「音楽=生きること」

[ 2013年11月22日 12:00 ]

ニューヨーク、カリブ海、西アフリカへ「ビートの原点を探す旅」に出た佐野元春(C)BSジャパン

 シンガー・ソングライターの佐野元春(57)に密着したドキュメンタリー「佐野元春のBack to the Roots~ビートの原点を探す旅20,000キロ」がBSジャパンで放送される。

 旅は30年前に住んでいた思い出の地、米ニューヨークからスタート。カリブ系の多いブルックリン地区で、ドラム缶を改良して作られた楽器「スティールパン」に出会う。そして、カリブ海移民の祭典で行われた街を挙げてのスティールパン大会と、翌日深夜のパレードの一部始終を目撃。泥や絵の具を塗り合う行進に魂の解放を感じる。

 その後、カリブ海に浮かぶトリニダード・トバゴへ。スティールパンに魅了された佐野は黙々と練習を始める。

 最後は西アフリカのセネガルを訪問。同国の人間国宝とも呼ばれる84歳の長老・ドゥドゥに出会う。歴史上の英雄譚などを「語り太鼓」という楽器で継いできた伝統伝達者「グリオ」の象徴的存在。佐野は自作の詩を彼にささげ、即興のセッションが始まる…。

 旅を終えた佐野は「今回の旅はすべて新鮮でした。若いうちはニューヨーク、パリ、ロンドンなど欧米で活動してきましたが、この年齢になって、非欧米文化を体験できるということはとても意味がありました」と振り返る。

 「また、長い歴史の中で彼ら独自の音と言葉がサバイバルしてきたその強さに、とても興味を持ちました。音楽に携わる者として、その強さは自分の中で忘れてはいけないことだと思いました」と音楽生活の“原点回帰”になった様子。

 各国のミュージシャンと出会い「彼らの表情、演奏を聴くにつれ、僕が思ったことは、音楽はただのエンターテイメントではないということです。音楽を奏でる強い理由があるんですよね。まさに、彼らにとって音楽というのは生きるということとイコール。つまり、生活の中の表現と音楽を奏でるということが一体になっているんです」と実感。

 「あらためて、なぜ自分は音楽を作るのか?リリックを書くのか?そして、それをなぜ音で表現するのか?その動機について、深く考えさせられました」と自身を見つめ直す貴重な時間になった。
 
 放送は12月28日午後9時~10時55分。

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