映画2作出演が決まっていた夏八木勲さん 本人の意思で手術受けず

[ 2013年5月13日 07:50 ]

昨年公開された映画「希望の国」での夏八木勲さん(C)2012 The Land of Hope Film Partners

 11日に膵臓(すいぞう)がんのために亡くなった俳優の夏八木勲さん(享年73)は、映画2作への出演が決まっていた。1本については衣装合わせに参加。最後まで稽古と役作りに励んでいたという。

 膵臓がんが見つかったのは昨年11月。本人の意思で手術は受けなかった。余命が長くないことを知りながら現役にこだわり続けたようで、関係者は「仕事一筋の人でしたから家族も本人の判断に任せたようです」と説明。当時、レギュラー出演していたフジテレビの連続ドラマ「ゴーイング マイ ホーム」(昨年10~12月放送)の撮影現場で体調が悪化し、病院に直行したこともあったという。

 同ドラマが最後の現場になったが、それ以前に映画5作に出演。「サンゴレンジャー」(6月15日公開)、「終戦のエンペラー」(7月27日公開)、カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品される「そして父になる」(10月5日公開)、「永遠の0」(12月公開予定)と初夏から年末まで遺作のオンパレードとなる。オダギリジョー(37)の主演映画(タイトル、公開時期未定)にも出演している。

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