【センバツ】大阪桐蔭　好右腕・今朝丸に屈す　西谷監督「こういう投手を打たないと甲子園では勝てない」

第96回選抜高校野球大会第9日・準々決勝   大阪桐蔭1－4報徳学園 （ 2024年3月28日    甲子園 ）

＜報徳学園・大阪桐蔭＞　初回を終え厳しい表情の西谷監督　（撮影・後藤　大輝）
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　準々決勝で大阪桐蔭が報徳学園に1－4で敗れ、3年連続の4強入りはならなかった。選抜では過去4度優勝し、東邦に並ぶ優勝回数史上最多タイを目指したが果たせなかった。

　自身の母校でもある報徳学園に敗れた西谷監督は試合後、「先制されて、なんとか追い上げて終盤勝負に持ち込みたいと思っていたが、できなかった。夏までの課題が詰まっていたゲームでした。今朝丸投手が良いのはわかっていたが、こういう投手を打たないと甲子園では勝てません。もっともっと鍛えていきたい。まだまだ、チーム全体として力不足だった」と淡々と答えた。

　両校は昨春選抜準決勝で対戦。大阪桐蔭は5－7で敗れた。さらに、新チームでは昨秋の近畿大会で対戦し、今度は4－3で競りった。大阪桐蔭が甲子園で、同じ学校に連敗するのは初のケースとなった。

　この日は昨秋対戦時と同じ、エース平嶋と報徳学園・今朝丸の投げ合いとなった。平嶋は初回、先頭から連続四球でピンチを招き、斎藤に左前適時打を浴びて2失点を喫した。それでも2回以降は立ち直って無失点を続けた。

　打線は序盤に報徳学園の先発・今朝丸を打ちあぐねて5回まで無得点。5回2死から8番・宮本が遊撃内野安打で出塁すると、西谷監督は平嶋に代打を出して得点を目指したが、無得点に終わった。6回にも先頭の1番・堺が俊足を飛ばして内野安打でチャンスを作ったが得点につながらず。

　2番手の南が無失点と力投。すると、8回、2死から再び堺が右越え三塁打。すると続く吉田が左前適時打で1点差に迫った。吉田がけん制で帰塁した際に右肩を痛め、治療でベンチに下がるアクシデントも。俊足の堺が臨時代走で出場し、盗塁も阻止されて追加点はならなかった。