大阪桐蔭の前監督・長沢氏が語る西谷監督の素顔「ここまで強くできたのも…」

[ 2024年3月28日 05:00 ]

第96回選抜高校野球大会第8日   大阪桐蔭4―2神村学園 ( 2024年3月27日    甲子園 )

<大阪桐蔭・神村学園>6回、ナインと言葉をかわす大阪桐蔭・西谷監督(撮影・北條 貴史)
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 大阪桐蔭前監督で西谷監督をコーチとして同校に招いた長沢和雄さん(73)が、甲子園通算勝利数で歴代単独1位に立ったことについて、本紙に祝福メッセージを寄せた。

  僕がSSK社の社員として各校を回っていた37年前、報徳学園で主将を務める西谷くんと出会いました。僕の母校である関大に進みたいと相談され、1年間の浪人生活を経て関大へ。その後に僕が大阪桐蔭の監督になり、西谷くんも「将来は指導者になりたい」と言っていたので、校長に「コーチとして呼びたい」と頼んで大阪桐蔭に来てもらいました。

 西谷くんは野球大好き人間です。練習試合で相手監督と話をしていると、必ず僕の隣で話を聞いている。指導者としては厳しく、学校にある坂道を嫌と言うほど走らせるので「もうええやろ」と何度も止めたぐらいです。当時は寮に住み込み、練習後も指導していました。大阪桐蔭をここまで強くできたのも、この野球に対する熱心さにあると思います。

 今でも「長沢さん好みの打者がおりますから見に来てください」と連絡があります。ラマル選手が入学したときも「当たったらどこまでも飛んでいきますよ。見に来てください」と言っていました。

 記録更新に万歳するような監督ではないし、僕自身もそういう考え方ではない。「今のままでええんやぞ」と伝えたいぐらいです。

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