ソフトバンク・大関 本拠開幕4・2ロッテ戦先発へ 和田の“代役”任せた

[ 2024年3月28日 05:25 ]

キャッチボールを行う大関(撮影・成瀬 徹)
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 ソフトバンクの大関友久投手(26)が27日、本拠地開幕となる4月2日のロッテ戦の先発に指名された。内定していた和田毅投手(43)が左手中指の負傷などにより回避することが決定。首脳陣が有事での“切り札”と考えていた背番号47に託された。当初は大関が登板予定だった同カード3戦目では大津亮介投手(25)がプロ初先発する。

 大関が4月2日に控えるロッテとの本拠地開幕戦の先発マウンドに立つ。ペイペイドームでの全体練習後の個別トレーニングを終えて「自分の中ではどこでも投げられるようにと準備していた。しっかりと自分のベストを尽くせるようにしたい」と意気込みを口にした。

 前日26日にウエスタン・リーグ広島戦(タマスタ筑後)で登板した和田が、左手中指を負傷した影響により内定していた本拠地開幕の先発を回避することが決定した。小久保監督は「こっちから止めました」とコメント。登板が不可能というわけではなかったが、長いシーズンを見据えた上での決断だった。

 そこで浮上したのが今季から47番を背負う左腕だ。首脳陣はあらゆる事態を想定をする上で“切り札”として考えていた。倉野投手コーチは「どんな条件、どんな日程、環境だろうが対応できるタフさがある。高いレベルで対応してくれると評価をしているので」と説明した。有事があれば、さまざまなケースがあると通達済みだった。

 大関としても意気に感じている。昨季は開幕投手を務めた実績もある。「特に自分は中何日とか、球場によってとかに左右されないということもあるのかなと思っている。そこを(首脳陣に)期待してもらうのはうれしいこと」と静かな闘志を燃やした。グラウンドでは和田から「俺のせいで申し訳ないけど頼んだ」と声をかけられ、「しっかり頑張ります」と力強く返した。

 和田は「監督に早くから託されたのに、そういう調整ができず“本当に申し訳ありません”と謝りました」と神妙な表情で語った。今回の事態にともない開幕ローテーションは再編された。本拠地開幕カードの3戦目となる4月4日のロッテ戦は、先発転向のシーズンに臨む2年目の大津に託された。

 目指すは4年ぶりのV奪回だ。チーム一丸となって長いペナントレースを勝ち抜く。(木下 大一)

 《大津 4・4プロ初先発》H…4月4日のロッテ戦での先発を任された大津は、きょう28日のウエスタン・リーグ広島戦で最終調整に臨む。本番を1週間後に控えて4イニング、65球をめどに投げる見込みだ。ルーキーイヤーの昨季は救援で46試合に登板し、防御率2.43をマークした。今季は先発に挑戦。14日の巨人とのオープン戦では6回を投げて3安打無四球無失点、8奪三振の快投を見せ、しっかりと結果を残していた。当初より早く巡ってきた先発機会に向けて「自分からしたらとんでもないチャンスなので、しっかり結果を出したい」と力を込めた。

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