日大三・安田 サヨナラ呼んだ10回122球完投!自己最速143キロもマーク

[ 2023年7月24日 05:00 ]

第105回全国高校野球選手権西東京大会準々決勝   日大三3―2駒大高 ( 2023年7月23日    神宮 )

<日大三・駒大付>4回、ピンチをしのいだ日大三・安田虎汰郎(撮影・小渕 日向子)
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 劇的なサヨナラ勝ちに感情が爆発した。無死一、二塁から始まる延長10回のタイブレーク。日大三のエース右腕・安田虎汰郎(3年)は無失点に封じ、流れる汗もそのままに二塁走者となった。送りバントで三塁へ進塁後、一ゴロが失策を誘い生還。122球の熱投が実を結ぶと、跳びはねて喜んだ。

 「一番のボールを投げて打たれたら仕方がない。テンポよく投げられました」

 10回を7安打2失点にまとめて完投。初回には自己最速の143キロをマークするなど、直球を軸に7三振を奪った。6回にはその直球を捉えられ2失点も、その後は変化球の割合を増やした配球でスコアボードにゼロを並べた。10回2死二、三塁では遊撃・森山太陽(3年)が好守備を見せるなど、バックの守備にも支えられた。

 三木有造監督は「安田しかいない。彼が打たれたらもうしょうがない。本当によく頑張った」と称えた。2年連続となる夏の甲子園へあと2勝。安田は「どんな投手にもしつこく粘り強く向かっていく」と頼もしかった。(小渕 日向子)

 <駒大高 長谷川144球投げきった!>延長10回タイブレークの末、日大三にサヨナラ負けを喫した。先発したエース右腕・長谷川心風(しふう、3年)は9回1/3を7安打3失点。144球を悔いなく投げきり「自分的にはよかった。3年間やってきてよかった」と語った。5回戦では今春の選抜8強の東海大菅生を撃破。川端教郎監督は「打撃を強化し、エースを後押しする野球に徹したことが(5回戦の)勝因だった。最高の夏でした」と笑った。

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