福島敦彦氏 報徳学園1、2番の選球眼が白星手繰り寄せた バッテリーも相手には脅威

[ 2023年3月25日 07:00 ]

第95回選抜高校野球大会第6日・2回戦   報徳学園7-2健大高崎 ( 2023年3月24日    甲子園 )

<高崎健康福祉大高崎・報徳学園>2回、報徳・岩本は逆転となる押し出し四球を選ぶ(撮影・井垣 忠夫) 
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 【福島敦彦の迫球甲子園】両校ともに長打力ある好打者が中軸にそろうだけに1、2番のつなぎを含めた出塁が一つのポイントとみていた。結果的に報徳学園は安打こそなかったが押し出し四球など5出塁、高崎健康福祉大高崎は2出塁で2番の森田君は初回に犠打はあったが、以降の3打席は回の最後の打者となり攻撃を寸断された。

 相手右腕が制球を乱したこともあったが、報徳学園の1番・岩本君、2番・山増君ともに選球眼がいい。岩本君は第1ストライクからしっかりとスイングしており、打って出塁することで、さらにチームに勢いを与える活躍も可能だろう。山増君は6回のフルカウントから3球ファウルして四球を選んだように、つなぐ意識が高いように思えた。

 エース右腕の盛田君は1メートル87の長身を生かした角度ある真っすぐと100キロ台の縦カーブが示すように緩急をうまく使い、要所で空振りを奪える好投手。大会No・1捕手の堀君とのバッテリーは相手にとって脅威であることを改めて感じさせたはずだ。 (報徳学園、慶大、中山製鋼元監督)

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2023年3月25日のニュース