【吉田正尚と一問一答】世界最高峰の戦いで得た収穫と刺激 大谷は「たぶん見えている世界が違う」

[ 2023年3月25日 07:03 ]

<レッドソックス・ブレーブス>会見で優勝決定時の飛び出しで転んだことを話す吉田(撮影・光山 貴大)
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 侍ジャパンからレッドソックスに戻った吉田正尚外野手(29)は24日(日本時間25日)、キャンプ地のフロリダ州フォートマイヤーズにある球団施設で日米メディアに対応。WBCの思い出、そこで得たもの、シーズン開幕に向けた意気込みなどをじっくりと語った。

 吉田はこの後、本拠地で午後6時5分から行われるブレーブスとのオープン戦に「4番左翼」で出場する。メディア対応時の一問一答は以下の通り。

 ――WBCの経験は。

 「日の丸を背負って戦うことのプレッシャーはあったんですけど、1球1球の重みを感じてプレーできたことはよかったと思います」

 ――WBC記録の13打点を挙げた。

 「打順的にも数多くランナーがいる場面で回して頂いたので、その中で決勝打を含めていいところでいい仕事ができたかなと思います」

 ――代表チームもきょうも4番を打つが、打順についてどう考えているか。

 「打順は気にしていなくて、どの場面でもランナーがいなければチャンス・メイクをして、ランナーがいれば還していく。状況状況によって、バッティングスタイルを作っていっています」

 ――左翼の守備時、グリーンモンスターの壁の前で守ることが課題になるか。

 「距離感だったりを確認して、クッションの処理とかもっとやれる範囲でやっていきたいです」

 ――国際大会の舞台で戦った経験が、ボストンのようにいつも期待値が高い本拠地でプレーする上で役に立つか。

 「(メジャー)1年目で(WBC出場は)難しい選択だったけれど、決してマイナスなことではないと思って選択しました。打席数だったりそういうところも、30打席以上立って帰ってこれましたし、また、負けられない戦いの中でプレーできたことは自分にとって大きかったと思います」

 ――大谷と過ごしてアドバイスとかあったか。

 「ジャパンに入るまでは話したことがなかったんですが、日にちが立つにつれてピッチャーの対策だったり、待ち方だったり、メジャーというより、このピッチャーに対してというその時その時でアドバイスをもらいました」

 ――トラウト対大谷の時はどう感じたか。

 「ラインナップ見たときに、最後に回るとベンチでみんなが言っていた。最後ああいう形でしかも三振をとって、本当にスーパースターだなと思いました」

 ――精神的、肉体的どっちに疲れているか。

 「体のほうがありますね。優勝したのでメンタル的にはやわらいでいると思います」

 ――日本シリーズの優勝と比べて。

 「どちらも嬉しいんですけど、日本代表という重みという意味ではチームとは違うものがありました」

 ――優勝決定直後、ベンチから転んだことへの反響は。

 「あんなとことられてると思わなかったんで(笑)。一番は隣に(水原)一平さんがいてぶつかるかなっていうのと、勢いよくいくと脚が張ってたのでケガもあるなって思って咄嗟に受け身をとっていました。転んだって感じではないと思うので、最善のパフォーマンスを出せたかと思います。苦渋の決断だったと思います」

 ――転んだわけではない?

 「なんかパンダの写真がよく送られてきました。後で僕も映像を見たんですけど、みんな先に足を乗っけていたんです。僕はこう見てたからスタートが遅れた。いろいろ原因を探れば(笑)。そんなとこ注目していると思わないから。みんな(大谷と)トラウトとの対決を見てたから」

 ――大谷とクラブハウスと接して感じたこと、心に残ったことは。

 「たぶん見えている世界が違うと思います。なぜかという二刀流をしていて人と動き方も違うから。自分の身体を本当によくわかっているし、コントロールしているなという印象です。誰かの指示というより、(誰も)やったことがないので、自分がたぶん一番自分のことを理解して、行動、プレーしているというのを感じましたね」

 ――ヌートバーとチームメイトになって。

 「たぶん彼は僕らとまた違う背負い(背負っているもの)というか、初めてのことをやって、みんなに認められた。選手、スタッフも含めて、彼のプレーっていうのはたぶんファンと同じような感じで僕らも見ていたと思います。全力でチームを鼓舞して引っ張ってくれるようなそんなプレーヤーでした」

 ――栗山監督は?

 「栗山監督は本当に選手思いというか、観察してくれて、自分よりも人のことをっていう監督ですね。親身になって話もコミュニケーションもしてくれる。信じる、信じるってよく仰ってくれるんですけど、本当にそういう監督だなと思います。それに応えたいって思えるって監督だなと思います」

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