槙原寛己氏　ヌートバー招集は栗山監督の大ヒット　今後“日系選手”の参戦さらに増える？

侍ジャパンのヌートバー
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　【槙原寛己氏が見た侍ジャパンと今後　編成編】WBCで準決勝、決勝を米マイアミで現地観戦したスポニチ本紙評論家の槙原寛己氏（59）が、3年後の26年に開催される第6回大会で連覇を狙う侍ジャパンについて、今後に向けた展望や課題を語った。

　26年の次回大会に向けてチームづくりは難しいと思う。17年から23年まで6年間空いたが、途中、東京五輪があったことで稲葉篤紀監督の下、日本代表の強化は継続的に行われてきた。だが野球が五輪から除外されてしまったことで国際大会は減り、次回のプレミア12も24年に行われる予定だというが、今後、3年間、春と秋の強化試合などでNPBの選手たちを招集していくしかない。首脳陣は若手を試しながらバッテリー間の連係やボールへの対応などWBCを念頭に置いた意識付けを徹底したい。

　一部で賛否両論あったが、ヌートバーの招集は栗山監督の大ヒットだった。チームに溶け込み、日本が推進するつなぐ野球にも適応できていた。彼の存在が次回大会のメンバー選出でMLBに所属する“日系選手”招集の可能性を高めたことは間違いない。伝え聞くとヌートバーに最初に感触を確かめたのは水原一平通訳だったという。これが前例となり大谷、ダルビッシュ、吉田、鈴木ら代表経験のあるメジャーリーガーがMLBの日系選手をチェックし、代表に推薦するような仕組みができたらと思う。もちろんチーム編成のベースはNPBの選手たちになるだろうが、選択肢は多いほどいい。連覇へ最適なチームづくりを期待したい。