侍・栗山監督続投も 26年大会オファー「来れば、また考える。これからは恩返しなので、何でもやる」

[ 2023年3月24日 05:00 ]

会見する栗山監督(撮影・白鳥 佳樹)
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 侍ジャパンの栗山英樹監督(61)が、26年の第6回WBCでも指揮を執る可能性があることが23日、分かった。既に大谷翔平投手(28)が出場に意欲を示しており、世界一連覇を目指す師弟コンビが再び見られるかもしれない。

 常に野球界の発展を考える。決勝後に「明日から肩書がない人になる」と退任の意向を語っていたが、この日の夜に生出演したテレビ番組で3年後の26年WBCで指揮を執る可能性について振られ「あまり考えていない」と苦笑いを浮かべつつ「(オファーが)来れば、また考える。僕にやらなければいけないことがあるのであれば、これからは恩返しなので、何でもやる」と言った。私利私欲を捨て野球界に恩返しする。それは栗山監督の人生のスタンスだ。現在の契約は5月で任期満了となるが、仮に続投のオファーを受け、“野球界のさらなる発展のため”と思えば、再びユニホームに袖を通す可能性は十分だ。

 選手への感謝も強い。所属チームとは違う不慣れなポジション、打順、さらに環境。過酷な状況下で日の丸のために身を削ってくれた。会見で「どんな言葉を贈りたいか?」と問われ「野球ファン全員の思いを込めて“ありがとう”って言葉です」と力を込めた。

 采配面では大会MVPにも輝いた大谷の二刀流での起用、オーダーの組み替えなど打てる手は全て打った。準決勝、決勝も采配はことごとく的中した。積極的な采配の根底にあったのは、選手との信頼関係。“栗山ジャパン”は、間違いなく世界一のチームだ。

 《ファン1200人大集結「最高です」》成田空港には熱心なファンが集まった。三重県の会社員・増井孝充さん(55)は朝8時に到着。ヤクルト・村上の大ファンで「鬼の形相の村神様にはしびれました」と興奮冷めやらぬ様子。茨城の大学生の下山田真彩さん(20)は巨人・岡本和のファンで、決めゼリフの「最高です」とプリントした紙を掲げながら「最高です!」と祝福した。

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