【センバツ】部員17人、21世紀枠で30年ぶり出場の氷見　山梨学院戦で初回先制！

第95回選抜高校野球大会2回戦   氷見－山梨学院 （ 2023年3月24日    甲子園 ）

＜山梨学院・氷見＞1回、氷見・橋本は先制となる二塁内野安打（撮影・井垣　忠夫）　
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　21世紀枠で出場の氷見（富山）が、山梨学院と対戦。30年ぶり2度目の出場で、初回に先制点をもぎとった。

　メンバーは18人登録が可能だが、部員17人で甲子園に乗り込んだ。初回、2死から3番・青野が敵失で出塁すると、4番・大沢が右前打でチャンスを拡大。5番・橋本が二塁へ鋭い打球を放ち、相手の二塁・大森がダイビングキャッチしたかに思われたがボールはグラブからこぼれ落ちて転々。その間に青野が生還して、先制した。

　氷見は昨夏富山大会で準優勝。昨秋富山県大会を制し、北信越大会で8強入り。昨秋の北信越大会1回戦の遊学館（石川）戦では延長12回、192球を一人で投げ抜き20年ぶりの北信越大会勝利に導いた。部員17人の公立校が旋風を起こし、富山大会では5試合すべて5点差以上で完勝など、投打に充実した戦力を誇る。

　現在の氷見は、有磯（ありそ）と旧・氷見が統合してできた県立高校で、統合前の氷見は春夏通算2度甲子園に出場している。部員全員が氷見市かその周辺地域の出身。氷見市内唯一の高校として地元の小学生向けの野球教室などで野球振興に貢献している点などが評価され、93年春以来の出場となった。

　21世紀枠で選出された石橋と城東はすでに初戦敗退しており、氷見が「最後のとりで」となる。