侍・村上 「3年後は全試合4番を打てるように頑張りたい」 凱旋で誓いの言葉

[ 2023年3月24日 05:05 ]

会見する村上(撮影・白鳥 佳樹)
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 WBCで09年の第2回大会以来、14年ぶり3度目の優勝を果たした侍ジャパンの栗山英樹監督(61)とメジャー組を除いた全選手が23日、成田空港着のチャーター機で帰国した。空港では待ち受けたファン約1200人が拍手や歓声で祝福。空港近くのホテルで行われた記者会見では村上宗隆内野手(23)が、26年の次回大会に全試合で4番出場することを誓った。

 無数のフラッシュが光る。成田空港の到着ロビーに集まったファンは前回世界一を達成した09年と同じ約1200人。13時間超の移動の疲れも吹き飛んだ。ひときわ大きな歓声に包まれた村上は、感謝の思いを胸に歩を進めた。

 14年ぶりの世界一奪還。その後にスーツ姿で優勝帰国会見に臨んだ。目先ではなく、常に数年後を見据えて努力を重ね、高卒5年目だった昨季に史上最年少で3冠王に輝いたように、日本が誇る長距離砲はしっかりと未来を見据える。「3年後、しっかり出て、次は全試合4番を打てるように頑張りたい」と誓った。

 今大会は4番で開幕を迎えたが、1次ラウンドの4試合は打率・143。準々決勝のイタリア戦以降は5番に降格した。そんな自分を周囲は支えてくれた。左脇腹の故障で大会直前に辞退となった鈴木(カブス)は自身のインスタグラムで村上の物まねを披露し、電話でも元気づけてくれた。栗山監督は「最後はお前で勝つんだ」と復調を信じ続けてくれた。インターネットでは「生き返れ村上」がトレンド入り。日本中から背中を押され、準決勝のメキシコ戦でサヨナラ打、決勝の米国戦でもWBC1号となる同点弾を記録した。

 目指すは周囲に心配されることのない、侍ジャパンの不動の4番。所属するヤクルトからは2年後の25年オフにポスティングシステムを利用した大リーグ移籍を認められている。次回の第6回WBCは翌26年3月に開催予定。プラン通りであれば、今大会史上最多の13打点を挙げた吉田(レッドソックス)のように、メジャー移籍1年目での参戦となる。

 大舞台を経験してたくましさを増した村上は「さらに目標を高く設定させられる大会になった」と言った。目指すは大会連覇による4度目の世界一。再び、努力を重ねていく。(花里 雄太)

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2023年3月24日のニュース