落合博満氏　2年連続投手4冠のオリ山本由伸に高い注文　「断トツだった」からこそ

落合博満氏
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　現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏（69）が30日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。2022年シーズンのパ・リーグのタイトルについて語った。

　投手はオリックスの山本由伸投手が15勝、防御率1.68、205奪三振、勝率.750で、史上初の2年連続投手4冠となった。「まあ断トツだったね。それだけの力があるっていうことでしょう。これは来年も続くんじゃないのかな」と語り、「真っすぐがそれなりの力があって、フォークがあってカーブがあってね。どの球種でも勝負できるっていう強みはあるんだろうと思う」と絶賛した。

　ただ、それだけレベルの高い投手だからこそ、落合氏は思うことがある。「防御率が１.6（台）っていうのは素晴らしいじゃない。でもその割には負け数が多いんだよね」と今季15勝5敗の「5敗」に着目した。「防御率が１.6だったら負けがあと2つ3つ減ってもおかしくない。（逆に）勝ちが2つ3つ増えていてもおかしくないなっていうような感じ」と感想を述べた。

　「あとは完投数だよね。やっぱり一人で投げ切るっていうのは、ベンチとすれば一番ありがたいことなんでね。そこがちょっと少ないかなっていうような感じだね」と山本の今季完投数が4だったことに、物足りなさを感じている様子だった。スタッフから「近代野球なんですかね」と問われた落合氏は「まぁ、その一言で片付けられるのかどうかわかんないけどね」と話した。

【パ・リーグ個人タイトル一覧】
＜野手＞
▼首位打者
松本　　剛（日）.347　初受賞
▼最多安打
島内　宏明（楽）161　 初受賞
▼最多本塁打
山川　穂高（西）41　　3年ぶり3度目
▼最多打点
山川　穂高（西）90　　初受賞
▼最高出塁率
吉田　正尚（オ）.447　2年連続2度目
▼最多盗塁
高部　瑛斗（ロ）44　　初受賞

＜投手＞
▼最優秀防御率
山本　由伸（オ）1.68　2年連続3度目
▼勝率第1位
山本　由伸（オ）．750　2年連続2度目
▼最多勝利
山本　由伸（オ）15　　2年連続2度目
▼最多セーブ
松井　裕樹（楽）32　　3年ぶり2度目
▼最優秀中継ぎ
水上　由伸（西）35　　初受賞
平良　海馬（西）35　　初受賞
▼最多奪三振
山本　由伸（オ）205　　3年連続3度目