早朝だヨ!全員集合 原巨人が覇権奪回へ来春異例の「早起きキャンプ」 ベテランも特別扱いなし

[ 2022年12月30日 05:30 ]

秋季キャンプで手締めを行う原監督
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 全員が早朝集合だ!巨人・原監督が来春キャンプでベテラン、外国人も含め1軍スタートの野手は全員でアーリーワークを行うプランを明かした。若手中心の今秋は新任の大久保打撃チーフコーチが猛練習を課したが、超異例の野手全員の早朝始動で一体感を生む。

 球界の盟主として、3年連続のV逸だけは絶対に許されない。チームの下地をつくる来春キャンプについて問われた原監督は「ベテラン、外国人もアーリーワークに関しては、基本、やってもらう。みんなでスタートする」と言葉に力を込めた。

 チームは今季、17年以来5年ぶりのBクラスとなる4位に沈んだ。CS進出を逃したことでコーチ陣も一新。11月の宮崎秋季キャンプでは大久保打撃チーフコーチが過去に西武や楽天でも行ったアーリーワークが導入され伸び盛りの若手は午前6時30分から連続ティー打撃2000本などをこなした。その後に球場で朝食を食べてから全体練習がスタート。原監督も連日、早朝から練習を見守った。

 秋は第1クールのみ参加した坂本、ウォーカーは免除だったが、来春は1軍の野手全員が早朝から動き出す。早めに就寝することで疲労回復にもつながり原監督も「あれだけ練習をやっても(秋は)ケガ人が出なかった。やっぱり準備です。もう寝る前から準備している」と効果を語る。

 通算2205安打の坂本、主砲の中田、実績ある助っ人であっても、1軍スタートとなった野手は誰ひとり特別視はせず、一体感を生み出す。全ては20年以来となる覇権奪回のため。朝を制すものは、セ・リーグを制す。(川島 毅洋)

 【巨人過去の珍キャンプ】

 ☆地獄の伊東キャンプ シーズン5位で終えた79年オフ、当時の長嶋監督が静岡・伊東に若手を集め43年ぶりに秋季キャンプを実施。投手は1日平均10キロの走り込み、野手は1日1000スイング以上の打撃練習を課し、25日間、毎日7時間練習を敢行した。

 ☆26日間無休キャンプ シーズン5位だった05年、再建を託されて3年ぶりに復帰した原監督が秋季キャンプで猛特訓を指令。「時間にとらわれる必要はない」と休養日も夜間練習を実施。初日は午前7時20分の早朝体操から夜間練習まで約14時間に及んだ。

 ☆3班制キャンプ 当時は1、2軍が主流だったが谷、小笠原、李承(火ヘンに華)(イスンヨプ)、二岡ら主力がそろってオフに手術をした08年の春季キャンプで初めてA、B、Cの3班制を導入。1、2軍に分けるとバランスが崩れることが理由でA班は主力、B班は開幕スタメンを目指す若手選手、C班はリハビリ組と育成選手などで構成。10年まで継続した。

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2022年12月30日のニュース