巨人・丸ノートで新しい景色 サッカー代表の森保監督で注目 日本一へペン走らせシーズン走りきる

[ 2022年12月12日 05:25 ]

「アシックス×丸佳浩選手 バッティング教室」に参加で丸ポーズを披露した巨人の丸(撮影・花里 雄太)
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 森保ノートならぬ丸ノートで、来季こそ日本一だ。巨人の丸佳浩外野手(33)が11日、東京都内で行われた「アシックス×丸佳浩選手 バッティング教室」に参加。小中学生らを指導する中で、高校時代から続けるメモを取ることの重要性を説いた。サッカーW杯では日本代表・森保一監督(54)の森保ノートが注目を集めたが、球界の「メモ魔」も勝利のためにペンを走らせ続ける。

 サッカーW杯日本代表の躍進に欠かすことのできなかった森保ノート。丸にとっても、ノートは必須アイテムだ。参加者にノートがプレゼントされた野球教室。丸が説くメモの重要性を、小中学生が懸命にノートに記していった。

 「(指導者に)言われたときに汚い字でいいから書いておく。終わってから整理すると頭に入りやすい。僕を助けてくれた方法の一つ」

 丸ノートの原点は、千葉経大付時代にさかのぼる。当時の松本吉啓監督の言葉は、今でも鮮明だ。「メモ帳はグラウンドへの入場券だ」――。甲子園を目指し、必死に白球を追った青春時代。グラウンドで気づいたことはその場でメモを取り、後に日誌にまとめて脳裏に刻んだ。「次の日の練習に生かせ」という恩師の教えは、今でも実行している大事なルーティン。試合中は毎打席後、対戦した投手の球種、軌道、打席での感覚などを走り書きする。

 「プレーしながら、こうしろああしろ言われても覚えられない。客観的に見られる。客観的に物事を捉えられたら、自分が次どうしようという行動が立てやすい」。清書として表裏にビッシリと書き込んだルーズリーフは年間70~80枚。「今の僕を支えてくれている大事な要素の一つなのかな」とする。

 今季は4位に終わり、最終戦後に個人とチームの現状、来季への改善点を書き記した。19年の巨人移籍後、日本一にはまだ手が届いていない。森保ノートに記されたのは「日本に不可能はない」という一文。主語を巨人に置き換え、来季こそ、必ず新しい景色を見る。(花里 雄太)

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