【一問一答】6年ぶり阪神ユニの一二三氏「コスプレかと思った」 肩痛と戦いながら「自分を褒めたい」

[ 2022年11月8日 17:59 ]

12球団合同トライアウト ( 2022年11月8日    楽天生命 )

<12球団合同トライアウト>登板する元阪神・一二三(撮影・沢田 明徳)
Photo By スポニチ

 戦力外となった選手らを対象とした12球団合同トライアウトが8日に開催され、元阪神の一二三慎太投手(30)が参加した。

 16年限りで戦力外となった一二三氏は、6年ぶりに阪神のユニホームに袖を通して当時の時代の背番号「36」で登場。2三振を奪うなど奮闘した。

 以下、主な一問一答。

 ―6年ぶりのユニホーム。
 「最初着た時にコスプレかと思った。でもうれしいですね。肩を手術してから練習を続けてきて、ずっと肩が痛い。今も痛くて。でも、駄目かなと思ったけど結果、2三振も取れて良かった」

 ―登板を終えて。
 「現役復帰とか全く考えていない。そんな甘い世界じゃないし、僕自身も肩はボロボロなんで。周りで支えてくれた人のために、何らかの形で恩返しをしたいという思いで出させてもらった」

 ―挑戦した経緯は?
 「僕も30歳になって、ちょうどきりもいい。肩が痛くてもコンディションが悪くても、ずっと周りで支えてくれる人がいたんで。僕も表舞台に出てそういう姿を見せたいなという気持ちが芽生えたので」

 ―投げた球は?
 「真っすぐとスライダーだけ。もう一般人なんで。投手としては高校から投げていなかった。10年ぶりで。5年前に1回肩を手術して腕も上がらない、キャッチボールもできない。その状況から、自分で言うのもなんですけど、仕事をしながら、野球チームにも所属せずにここまで来れたのは僕自身褒めてあげたい。仲間がいて、それができたんで」

 ―久々のプロの舞台。
 「かなり懐かしいというか、高校の後輩もいるし、阪神の同期入団だった中谷とか。離れてみて思うけど、プロ野球選手ってやっぱり大きいし、凄いなと。自分はおっきくない。一般人なんで、普通の」

 ―本格的に練習をし始めたのは?
 「5年前に肩を手術してリハビリをしながらキャッチボールをして。それが初めてで。うまくいく日と悪い日がいっぱいあって、毎日肩が痛い、肩が痛いで、一回1年半ぐらいストップして。ちょっと仕事の方に回っていて、また再開するっていうのが2年ぐらい前で。それもキャッチボールだけで、マウンドに上がるとどうしても傾斜で勢いがつくんで肩にすごい負担がかかる。極力投げないようにするとか。不安もありながらいろいろ戦ってここまで来た感じ」

 ―130キロが出た。
 「びっくりした。練習で計ったら118とか120だった。多分、アドレナリンですかね。でも150キロ近い球を投げていたんで、やっぱり悔しいというのもちょっとある。でも一般人なんで十分やと思う。(肩は)腱板も切れて関節唇もぼろぼろで。よくここまで戻ってこられたなと。ずっと野球をやっているわけじゃないし、自分を褒めたいですね。率直な気持ちです」

続きを表示

この記事のフォト

2022年11月8日のニュース