涙のアーチ ソフトバンク6位の桐蔭横浜大・吉田賢吾が大学最終打席で一発 松本スカウト「大したもの」

[ 2022年11月8日 20:31 ]

関東地区大学野球選手権 準々決勝   桐蔭横浜大1―2創価大 ( 2022年11月8日    横浜 )

大学最終打席で本塁打を放った吉田(撮影・柳内 遼平)
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 上位2校が明治神宮大会(18日開幕、神宮)に出場する関東地区大学野球選手権の準々決勝が8日、横浜スタジアムで行われた。

 桐蔭横浜大は創価大に1―2で競り負けるも、ソフトバンクから6位指名を受けた吉田賢吾捕手(4年)が大学最終戦打席で横浜スタジアムにアーチを架けた。

 強打が売りの捕手は「3番・DH」で出場し、2安打1打点。2点を追う9回1死からスライダーを完璧に捉えて左翼席にたたき込んだ。だが、反撃はここまで。1点差で敗れて明治神宮大会出場を果たせなかった吉田は「目標を達成できずに悔しい思いが強い。この悔しさを忘れずに下級生に頑張ってほしい」と涙を流しながら語り、公式戦15号となった本塁打については「自分が助けたいという気持ちがあった。最後にやってきたことを出そうと思った」と振り返った。

 持ち味の広角へ長打を放つ力強い打撃を披露。視察したソフトバンクの担当・松本輝スカウトは「あの打席で打つのは大したもの。負けてしまったのは残念ですが良い打撃を確認できました」と語った。

 涙で大学野球を終えた吉田。次のステージに向けて「まだまだ自分の足りないところだらけなので、1日1日無駄にすることなく準備したい。小さなことをコツコツ積み重ねて結果につながればいいと思います」と意気込んだ。

◇吉田 賢吾(よしだ・けんご)2001年(平13)1月18日生まれ、神奈川県出身の21歳。小1から野球を始め、浜中では軟式野球部に所属。横浜商大高では1年秋からベンチ入り。甲子園出場はなし。桐蔭横浜大では1年春にリーグ戦デビュー。50メートル走6秒3。遠投100メートル。1メートル80、88キロ。右投げ右打ち。

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