現役ドラフト予想リスト公開! 目玉は未完スター、右の大砲、161キロ右腕

[ 2022年11月8日 05:20 ]

プロ野球ドラフト会議の会場風景。現役ドラフトは非公開で開催される
Photo By 代表撮影

 日本野球機構(NPB)は7日、12月9日に初めて開催される「現役ドラフト」の規定など詳細を発表した。出場機会に恵まれない選手の移籍活性化を目指す同制度。各球団2人以上で提出されたリストから、各球団最低1選手を指名する。年俸などによる対象選手の条件も決定。各球団に眠る掘り出し物の選手が、新天地で新たな選手生活を歩み出すスタートになる。

 画期的な新ドラフトの全容が判明した。出場機会に恵まれない選手を他球団へ移籍させ「第2のプロ野球人生」をスタートさせる制度を、12球団とプロ野球選手会が練り上げた。

 各球団が12月2日に任意で2人以上を提出するリスト。この日、対象除外選手が明らかになった。外国人、FA資格を持つ選手、育成選手、年俸5000万円以上の選手らは対象外。この自軍から送り出す選手こそが、現役ドラフトの鍵となる。指名順位の決定方法は、予備指名でより多くの球団から獲得希望を集めた球団が、1番目の指名権を得るという方式。また、2番目以降は、選手を獲得された球団が指名権を得るため、他球団が欲しがりそうな埋もれた人材をリストに挙げるほど、指名順が優位になる。NPBの安部井寛・野球運営本部本部長補佐は「12球団でいろいろなシミュレーションをしていると思います」と各球団の取り組みに期待した。

 最大の注目はリストアップされる選手。「掘り出し物」は出てくるのかどうかだ。発表された条件に当てはまる選手では、今季の年俸が1040万円で、高卒6年目を終えたDeNA・細川がいる。今季は18試合の出場も、20年にはイースタン・リーグで13本塁打、53打点で2冠に輝くなど、潜在能力を秘めている。また、今季6試合の出場のみでなかなか1軍定着できていないが、俊足・強肩の楽天・オコエも年俸1000万円で対象内の選手では魅力的な1人となる。さらに各球団は1人に限り、年俸5000万円以上1億円未満選手のリストアップが可能。今季6試合の登板で勝利なしだった今季年俸7400万円のロッテの最速161キロ右腕・国吉ら、思いがけない選手がリストに入る可能性もある。

 全球団が最低1選手、最大2選手を獲得できる同ドラフトは非公開で行われ、各球団5人まで出席可能とされた。球界の新たな試み。指名選手にとっては、プロ人生のターニングポイントになる。

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