阪神ドラ1・森下 打倒巨人に早くも闘志!同学年のライバル戸郷撃ち宣言「絶対負けたくない」

[ 2022年11月8日 05:15 ]

仮契約を終え「攻」の字をパネルに書き込みスイングする中大・森下(撮影・久冨木 修)
Photo By スポニチ

 阪神からドラフト1位指名を受けた中大・森下翔太外野手(22)が7日、東京都内で入団交渉に臨み、契約金1億円、出来高5000万円、年俸1600万円(金額は推定)で仮契約を結んだ。三拍子そろった外野手は早くも、猛虎の一員として自覚十分。同学年でもあるライバル球団の巨人・戸郷撃ちを宣言した。

 これも、自覚の表れだろう。森下から早くもG倒宣言が飛び出した。12球団のドラフト1位では最速で仮契約を終了。猛虎の一員となったことに時折、笑顔を浮かべながらも、早くもプロの舞台で躍動する同学年の投手を標的にした。

 「プロ野球界の中で同年代で一番活躍しているのは戸郷かなと思うので、そこは絶対負けたくない。セ・リーグで対戦する機会も多くなると思うので、対戦した時は必ず打っていきたい」

 沸き立つ闘志を隠そうとはしない。今季、12勝(8敗)を挙げた、巨人の若きエース。チームとしては5試合で2勝を献上し、防御率1・36と苦戦を強いられた。

 高卒での入団とあってプロの世界では戸郷が4年先輩にあたるが、気後れするつもりはさらさらない。東海大相模では高校通算57本塁打。東都大学野球でもリーグ戦で9本塁打を放つなど、アマチュア球界屈指の右の長距離打者に成長した。「ホームランを打ちたいですけど、やっぱり打点。一番ピッチャーが苦しむのが打点を稼がれること。チャンスで1本打ちたい」と意気込んだ。

 「勝負強さ」も見本にする。自身にとっての良き見本は、中大の2年先輩であるDeNAの牧だ。「自分の印象では勝負強さが牧さんの凄みだと思っている。そこを見習っていきたい」。大学時代は2年間をともに過ごした。かたや、侍ジャパン入りを果たすほどの躍進を遂げているが、両者を知る担当の吉野誠スカウトからは「長打力という点では森下君の方が上」と太鼓判を押された。

 現在は寮に残り、置きティーを中心にフォームを確認しながら、理想とする感覚を模索する日々で、1年目の目標を打率3割、25本塁打に設定した。「新人合同練習から100%を出せるように準備している。そこは抜かりなくやっています」。森下の志は、果てしなく高い。(石崎 祥平)

 ◇森下 翔太(もりした・しょうた)2000年(平12)8月14日生まれ、神奈川県横浜市出身の22歳。小1で野球を始め、日限山中では「戸塚シニア」でプレー。東海大相模では1年夏から中堅手としてベンチ入りし、3年春に選抜出場。中大では1年春4年春にベストナイン。1メートル82、90キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

2022年11月8日のニュース