ENEOS快勝で8強進出 来秋ドラフト候補、度会隆輝がダメ押し3ラン

[ 2022年11月5日 15:34 ]

社会人野球日本選手権2回戦   ENEOS8―2日本新薬 ( 2022年11月5日    京セラD )

<日本新薬・ENEOS>8回2死二、三塁、右越えに3点本塁打を放ち生還して吠えるENEOS・度会(撮影・奥 調)
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 今年の都市対抗覇者で、JX―ENEOS時代の12年以来2度目の2大大会「夏秋連覇」を狙うENEOSが快勝で8強進出。来秋のドラフト上位候補に挙がる度会隆輝外野手(20)が8回にダメ押しの右越え3ランを放った。2死満塁、2球でカウント2ストライクと追い込まれたが、3球目の直前にボークで1点追加。二、三塁となった直後の直球を見逃さなかった。

 「ボークで集中力が切れたんですけど、そこは切り替えて。甘い球が来たら打ってやろうと思っていました」

 打球の着弾を見届けると、一塁を回ったところで飛び上がりながら右手を突き上げガッツポーズ。「無意識に出てしまいました」と声をはずませた。

 10月31日の1回戦・四国銀行戦では4打数無安打。状態は悪くないのに結果が出ないことに焦りもあった。7回無死二塁ではセーフティーバントが三塁内野安打となり、大会初安打。気持ちを楽にして打席に臨んだこともプラスになった。

 「監督やチームメートの方が『おまえならできるよ』と声をかけてくれていたので、ホームランで恩返しできたのはうれしかった」

 今年の都市対抗では決勝までの5試合で4本塁打を含む9安打、11打点で打率・429を記録し、打撃賞、若獅子賞(新人賞)、MVPにあたる橋戸賞の3冠。横浜高から入社2年目にして社会人野球最高の栄誉を獲得した。

 「プレッシャーは結構ありますね。求められるものも大きいと思うので。どうプレッシャーを力に変えてやるかを、これからの試合は考えてやっていきたいです」

 目覚めた若きスラッガーが、頂点までがむしゃらに突き進む。

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2022年11月5日のニュース