阪神・岡田監督 就任後初実戦は来春2月11日の紅白戦 1軍も2軍も「全員呼んでやろうかと思ってる」

[ 2022年11月5日 05:15 ]

阪神・岡田監督
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 阪神の岡田彰布監督(64)の就任後初実戦が来春の沖縄・宜野座キャンプ中の2月11日に紅白戦として開催されることが4日、分かった。新監督が自ら構想を明かした。来春から2軍のキャンプ地が高知県安芸市から沖縄県うるま市に変更されることを受け、1、2軍の全選手を宜野座に集めて試合させる仰天プランも披露。一方で、それまでは練習漬けの毎日を送らせることを明言した。

 「2・11、宜野座に全員集合」だ! 秋季キャンプ最初の休日となった4日、岡田新監督の仰天プランが明らかになった。

 「2月は11、12日の連休に紅白戦をやる。それまでは実戦はいらんよ。練習する期間がいるやろ。第2クールから実戦なんて早すぎるよ、おーん。2軍も沖縄(キャンプ)やから、全員呼んでやろうかと思ってる」

 この秋季キャンプでは実戦形式の練習を行わないことを明言していた指揮官。一方で、すでに頭の中では来春キャンプの進め方もしっかり練られていた。反復練習で基本をたたき込む方針は継続。過去6年間は2月8日までに初実戦を行ってきたが、2月11日に初の紅白戦を開催するのは、16年と並んで宜野座キャンプでは最も遅い。秋季キャンプでも連係プレーや技術面の指導に力を入れており「まずは技術よ。“心技体”やなくて“技心体”や。技術を付けるために練習したら体力なんてつくやん。技術があれば心にも余裕ができる」と力説した。

 驚きなのは、全選手を一堂に集めて競わせる超異例のプランだ。来春から2軍のキャンプ地も沖縄県うるま市に変わり、1、2軍の選手入れ替えが容易となる。そのメリットを生かし、11、12日の2日間の紅白戦では全員を同じ舞台に上げて、自身の目で直接チェックする考えだ。

 「12回制にしてな。6回でメンバー全員入れ替えるとか、おもろいんちゃうか」

 狙いは全選手の状態を見極めること、2軍選手にもチャンスを与えて競争意識を刺激することだ。和田2軍監督らとの情報交換の場にもなる。さらに、多くの観客が予想される連休に開催し、どのファンもお目当ての選手が見られるという配慮も感じられる。主力もルーキーも関係なしの2日間。開幕1軍へのサバイバルは、来年2月11日から本格スタートとなりそうだ。 (山添 晴治)

 ▽阪神、宜野座キャンプの初戦 03年からの過去20年間で最も遅かったのは14年で2月14日、韓国・サムスンとの練習試合。11日は紅白戦が初戦のケースでは16年に並んで最も遅い。17年以降は8日までに開催しており、21年の4日、22年の5日(ともに紅白戦)は宜野座キャンプ史上1、2番目に早い開催だった。

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2022年11月5日のニュース