早大・蛭間が「早慶戦男」の実力発揮 今季1号に西武スカウト「さすが」 慶大は優勝に黄色信号

[ 2022年11月5日 17:45 ]

東京六大学秋季リーグ戦   早大5―4慶大 ( 2022年11月5日    神宮 )

<慶大・早大>8回2死、三塁打を放つ早大・蛭間(撮影・郡司 修)
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 早慶戦の1回戦が行われ、早大が5―4で慶大に逆転サヨナラで先勝した。西武からドラフト1位指名を受けた蛭間拓哉外野手(4年)は今季1号の2ランを放つなど3安打2打点。20年秋に優勝に導く2本のアーチを放った「早慶戦男」が真価を発揮した。6日も慶大が破れれば首位・明大の春秋連覇が決定。勝ち点獲得で2季ぶりの優勝となる慶大は負けられない。

 蛭間のバットから久しぶりの快音。歓声と悲鳴が交錯する中、バックスクリーンに白球が刺さった。突き上げる右拳。2年前の伝説を再現し「早稲田は慶応に負けてはいけない。早慶戦に特別な思いがある」と言った。

 エース・早川(現楽天)を擁した20年秋は早慶戦で2戦連発。2戦目の決勝弾もバックスクリーンだった。2年の時を経て迎えた最後の早慶戦。1―0で迎えた6回の2ラン、8回の三塁打など3安打2打点と躍動した。 4番のバットで打線に火がつき、1点を追う9回に2番・松木の右前適時打で逆転サヨナラ勝ち。優勝の可能性は消滅しているが「伝統の一戦」に勝利した小宮山悟監督は「素晴らしい試合ができた。選手を誇りに思います」とかみしめた。

 10月11日には西武がドラフト1位指名を公表した左のスラッガー。今秋は打率・143、0本塁打、2打点と苦しみ「チームに迷惑をかけてばかりだった。1本出てよかった」。勝ち点の懸かるあす6日の2戦目に向け「勝って集大成としたい」と表情を引き締めた。(柳内 遼平)

▼西武 竹下潤スカウト 改めて彼の実力を確信した。1位公表もあって苦しんだ部分もあったと思いますが、こういう場面(早慶戦)で結果を出せるところはさすがドラフト1位の選手です。

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2022年11月5日のニュース