阪神・輝 侍ジャパン合流即アピール!フリー打撃で“村神様”超え7発 “最長不倒”特大弾も披露

[ 2022年11月5日 05:00 ]

三塁でノックを受ける(左から)村上、佐藤輝、周東、岡本和(撮影・篠原岳夫)
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 侍ジャパンは5日、栗山英樹監督(61)の初陣となる強化試合「侍ジャパンシリーズ2022」日本ハム戦を迎える。初選出の佐藤輝明外野手(23)は、3冠王・村上について本人の前で“村神様”の愛称を用いて称した一方で、フリー打撃ではその村上に劣らない圧倒的なパワーを披露。初戦は「6番・右翼」での先発出場が予想される。背番号7を身にまとう大器は、日の丸を背負っての豪快な一発を狙っている。 

 栗山ジャパンの初陣が目前に迫り、佐藤輝は胸を高鳴らせていた。自身にとっては近大2年の夏に選出されて以来、プロ入り後は初の日の丸。憧れていた舞台を前に、言葉にも力がこもった。

 「この(日の丸が入った)ユニホームを着てプレーするのはすごく身が引き締まる思いですし、周りにたくさんいい選手がそろっている。これが侍ジャパンだなと、そういう思いです」

 球界を代表する実力派の選手がそろう中、やはり3冠王・村上の打撃は印象的だった。「やっぱり“村神様”が逆方向にめちゃくちゃエグい打球を打っていたんで、それがやっぱり凄いなと思いました」。先に取材を終えていた村上が隣にいたこともあり、流行語大賞候補にもなった愛称を交えて凄さを表現。後輩から「やめてくれ」と苦笑いで突っ込みを受けて笑顔を見せるなど、早くもチームに溶け込む様子をみせた。

 一方、持ち前のパワーでは“村神様”にも引けをとらない。初のフリー打撃では、10スイング目に東京ドームの右翼バルコニー席まで飛ばす特大弾を放った。この日、チームでは“最長不倒”となる一撃。33スイングで7本の柵越えを披露した。39スイングで6本の柵越えだった村上を上回るなど、栗山監督らが見守る前で潜在能力の高さを見せつけた。

 「しっかり練習も甲子園でしてきた。(心境は)ワクワクしています。このユニホームを着て(早く)プレーしたい思いです」
 近大、日本代表、阪神の先輩・糸井の代名詞でもある背番号7を背負い「普段は(背番号)8なので、ヘルメットとか間違えないかなと」と笑いつつ、「偉大な先輩がつけていた番号なので、しっかり恥じないようなプレーを見せたい」と力を込めた。「やっぱりホームランを打ちたいですし、チームの勝利に貢献できるようなプレーを見せたい」。念願だった代表の一員として、目指すのは代名詞の豪快なアーチにほかならない。 (阪井 日向)

 《イチ流オールドスタイルで登場》佐藤輝は「内野も外野も両方あるぞと言われました」と栗山監督からの言葉を明かした。シーズン中は右翼と三塁を兼ねて守っており、複数ポジションへの適応を求める指揮官の采配にも不安はない。また、侍ジャパンの野手では唯一膝より下の位置までストッキングを上げる「オールド・スタイル」で登場。尊敬するイチローや糸井らと同じスタイルで、「そのつもりです」と実戦でも継続を明言した。

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2022年11月5日のニュース