日本ハム杉谷 「一番盛り上がるところ」の出番模索も打席直前で地上波放送終了 「僕らしいな」

[ 2022年11月5日 18:33 ]

侍ジャパンシリーズ2022   日本ハム4―5日本代表 ( 2022年11月5日    東京D )

<侍・日>試合後、笑顔で写真に納まる(左から)伊藤、栗山監督、杉谷、近藤 (撮影・白鳥 佳樹)
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 今季限りでの現役引退を表明した日本ハムの杉谷拳士内野手(31)が5日、東京ドームで行われた侍ジャパンとの強化試合に代打出場し、14年の現役生活に別れを告げた。

 7回無死一塁、阿部の代打で登場すると、東京ドームのファンから大きな拍手が起きた。侍ジャパン2番手の高橋宏斗投手(中日)に対し、4球目の149キロ直球をとらえたが、右飛に終わった。日本ハムのナインに迎えられると涙がこぼれる。新庄監督にも抱きしめられた。試合後には日本ハム、侍ジャパンの両軍の選手に胴上げしてもらい、新庄監督、栗山監督が見守る中、5度宙を舞った。

 この試合、地上波のテレビ中継は、打席に入る直前に終了。BSでの放送に切り替わった。試合後、その事実を知ると「地上波の放送が終わってしまった。試合後の会見で杉谷は「その前からいろいろとチャンスをうかがっていたんですけど、どこで行くのかは新庄さんと話し合いながら、一番盛り上がるところにしようっていって。地上波の放送が終わってしまって。それもそれで僕らしいなと思いながら、よし、切り替えてやろうとネクストバッターズサークルにいました」と語った。

 最後は左打席に入ったが「きのうの段階では最後は右でやろうかなって思ったんですけど、プロで14年やってきて、スイッチヒッターで最初から最後まで駆け抜けようという思いがあったので、最後の最後まで、右ピッチャーの時は左に立って終わろうと思っていました」と杉谷。涙を流しながらベンチで出迎えられたことには「ダサかったですね。笑顔で終わりたいなと思っていたので。ただ、このような場を設けて頂いた日本代表の皆さま、関係者の皆さま、また、ファイターズの皆さまに感謝の気持ちで一杯だったので、凡退した後にいろんな思いがこみ上げてきまして。大泣きしていました」と試合後は笑顔で話していた。

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