ヤクルト 村上の圧が呼んだ先制劇!8球粘って四球直後オスナ3ラン 2年連続日本Sへ7点快勝発進

[ 2022年10月13日 05:20 ]

セCSファイナルステージ第1戦   ヤクルト7-1阪神 ( 2022年10月12日    神宮 )

<ヤ・神>初回、先制3ランを放ったオスナ(右)の強烈なタッチに痛がる村上(撮影・村上 大輔)
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 セのファイナルステージ第1戦は、1位のヤクルトが3位の阪神を7―1で下した。日本選手新記録となるシーズン56本塁打を放った4番・村上宗隆内野手(22)は2打数無安打2四球も、5番のホセ・オスナ内野手(29)の先制3ランなど打線がつながった。アドバンテージがあるヤクルトは2勝とし、2年連続の日本シリーズ進出まであと2勝となった。

 主砲の圧が先制劇を生んだ。村上のCSファイナルS初打席は初回2死一塁。打席で圧倒的な存在感を発する令和初の3冠王に、阪神バッテリーは細心の注意を払った。西勇が四隅にボールを投げ分けたが、8球粘った末に四球。これがボディーブローのように効いた。

 高津監督が「3、4番の選球眼と一発で仕留めた5番。非常にいい初回だった」と振り返った先制攻撃。初回2死走者なしから山田、村上の連続四球に5番・オスナが続いた。「短期決戦で先に先制して勢いをつけたかった。感触は良かった。とても気分がいい」と先制の左越え3ラン。CSに向けて「勝つことだけを考えてやることが一番。チームのためにどれだけ犠牲になれるか、力になれるかを考えてやるのが大事」と挑んだ村上も、ホームインする助っ人を笑顔で迎えた。

 リーグ連覇を果たして迎えたCSファイナルS初戦。試合前の円陣では、塩見が声出しを担当した。昨年のCSファイナルSでは打率・400の活躍も、MVPを初戦で完封した奥川が獲得し、吉本新喜劇ばりのズッコケで爆笑をさらった。それを念頭に「気持ちだけ持っておけば、“MVP2位”は誰でも獲れるので、気持ちだけ前面に出して、全員“MVP2位”を獲るように燃えていきますよ。どんどん前向いて、どんどん前のめりになっていくよ!」と絶叫。ナインの心を一つにした声出しで、打線は一丸となった。

 オスナは3回先頭で右中間二塁打し、サンタナの中犠飛で生還。2年連続シーズンMVP間違いなしの村上は2打数無安打2四球でも、両外国人で計6打点を稼ぎ7安打で7得点を奪って快勝した。

 練習開始前に右翼で選手らを集めて訓示した高津監督は「初戦を取れたのは非常に良かった。また明日の準備をしっかりしたい」と切り替えた。村上だけじゃない。一丸のヤクルトが、強みを発揮して初戦をもぎ取った。(青森 正宣)

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2022年10月13日のニュース