【ダルと一問一答】これぞPS!中3日で第5戦登板に意欲「投げるつもりでいますよ先発で。もちろん」

[ 2022年10月13日 15:23 ]

地区シリーズ第2戦   パドレス5―3ドジャース ( 2022年10月12日    ロサンゼルス )

<ドジャース・パドレス>パドレス先発のダルビッシュ(AP)
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 大リーグは12日(日本時間13日)、各地で地区シリーズ(5回戦制)が行われ、パドレスのダルビッシュ有投手(36)は、敵地ドジャースタジアムでのドジャース戦に先発登板。3本のソロ本塁打を浴びて3失点したが、粘りの投球を見せて6回途中3失点で勝利投手となった。パ軍は5―3で勝利し、対戦成績を1勝1敗のタイに戻し、ダルビッシュはポストシーズン(PS)2連勝となった。

 サイ・ヤング賞を3度受賞している左腕クレイトン・カーショー投手(34)との投げ合いは、3回までに3本塁打を浴びたが、同点の4、5回はピンチを無失点で切り抜けた。1点のリードをもらった直後の6回無死一、三塁の場面で降板し、代わった元阪神のスアレスがJターナーを空振り三振、ラックスを二塁ゴロ併殺打に仕留めてこの回を無失点に抑えるなど、救援陣がリードを守り切った。ダルビッシュは5回0/3、99球を投げて7安打3失点で7奪三振、投げ合ったカーショーは5回6安打3失点だった。

以下、ダルビッシュの試合後の一問一答、

 ――投球全体を振り返り。
 「調子は良くなかったですけど、きょうはすごくファウル打ったりとか、いつものドジャースの野球をやってたなという感じです」

 ――2回のマンシーの打席で際どい球をボール判定された後に本塁打を浴びた。
 「あの場面はストライクだと思ったけど、今日僕らは勝ったので、気にしていません」(英語で回答)

 ――ブルペン陣の頑張り。
 「特にスアレスは終盤すごく良かったですし、あの状況でも0点に抑えてくれるんじゃないかと思っていた。その後のニック(マルティネス)もそうですし、ヘイダーもそうですし。本当にみんな調子がいいので。見ていて凄いなと思って見ていました」

 ――サイン交換用の電子機器「ピッチコム」を初めて使ったが、難しさは。
 「全然、思ったよりピッチングのペースも早くなったし、けっこう好きでしたね」

 ――誰のアイデアか。
 「自分が使いたいってことで。前回の試合の後にいって。特にああいう大事な場面ですごく時間がかかることがあるので、味方もそうですし。なるべく早く投げたいというか」

 ――5回に一塁走者のベッツに対し3回けん制球を投げ、二盗を刺した。
 「今回はすごいトライしました、ベッツに関しては。けん制のやりかたを変えたりとか。体の形を変えたりとか。いつも走られて、(捕手の)ノラに迷惑をかけているので、ちょっとでも貢献したいという気持ちでした」

 ――このシリーズを変える勝利となるか。
 「この時点では何も言えないでしょう。終わってみないと」

 ――タフな状況で5回を投げ切れたことについて。
 「本塁打を打たれましたけど、全部、ソロでしたし。あんまり気にする必要もないのでプレーオフですから、最終的にはチームが勝っていればグレートジョブですから。とにかくそのことだけを意識しました」

 ――自身の投球内容、試合展開に関係なく、淡々と投げる試合の感じがあったか。
 「特にずっと変わらないですね。この2、3カ月に関してはずっと同じ感じというか、落ち着いていますね。走者を背負っても(気持ちが)ガッと入ることもないし。そんなに(テンションが)低すぎず、普通の状態だと思います」

 ――1勝1敗としたが、2敗でホームに帰るのでは大きな違いがあった。
 「やっぱり2敗でホームというのと、1勝1敗でホームというのでは、ファンの方々の盛り上がりというか、テンションが大分変わると思うので。きょうチームみんなでこうやって勝てたので、自分たちにとってもそうですけど、サンディエゴにとっても良いことなんじゃないかなと思います」

 ――5回、一塁走者のベッツに3度けん制球を投げた後は変化球を投げた。その意図は。
 「やっぱり直球を外(角)でも良かったんですけど、いちばん怖いのは、(一走が)走っての、(打者の)ターナーの逆方向のゴロが一、二塁間を抜ける。そうなると一、三塁になってフリーマンを迎えますから。一応、スライダーでいくと、ベッツが走ったとしても、ショートゴロであったりとかそういう可能性が高いと思ったので選びました」

 ――試合前にセンターまで歩いて、考えたことの意味。
 「座ってたやつですか?シカゴのときと一緒ですね。2017年のポストシーズンで最後、終わった時に家族が最後帰る時に悲しい思いをさせたと思うので、そこまでの過程を考えて。きょうは家族にとってもうれしい気持ちで家に帰らせてあげたいなという、そういう気持ちがあって。とにかく家族でやってきたことをしっかりここで今回、見せようということです」

 ――特別な思いが強かった。
 「もちろん。強いというか。僕も前に進んでいるので、ちゃんと頭の中にありますけど。思い出の一つとしてありますけど。ちゃんとそこに関しては考えて、気持ちの中でもっておこうと思っていました」

 ――3本本塁打全てソロ。感覚は。
 「感覚はいつも通りですね。そんなに深く考えることなく、ネガティブになることもなく、ポジティブになることもなく、淡々と投げていましたけど。3ランでも、満塁本塁打とかそういうわけじゃなかったですから、ソロ打たれるたびにOK、OKと思っていました」

 ――マウンドで呟きながら投げていた。
 「なんか言っていましたね。自分でも全然、大丈夫、大丈夫、まだこれから、これから、まだ全然勝てるからと。自分の成績がどうとかじゃなくて、とにかく勝つんだということを言い聞かせていました」

 ――4回くらいから右膝の上が血がにじんでいた。
 「今季よくあるんですけど、足を上げて足を降ろす時に、左足のかかとの部分が右膝にぶつかるんですね。マンシーがセンターに大きいフライを打った時にバランス崩したんですけど、その時にけっこうガッと入ってそれで血がでたというだけで全然、痛くはないです」

 ――明日以降、5戦目の準備は。
 「最後、投げるつもりでいますよ、先発で、もちろん。だから明日はちゃんともちろんキャッチボールもしますし、いつも通りの“DAY1”の調整をするだけです」

 ――ドジャース打線とは。
 「やっぱり難しい球とかに関しては、ファウルにする技術がすごく高いというか。甘いボールもそうなんですけど、そういうところがドジャースがオンの時はそれがすごくずっとできるので。際どいボールを振らないですし。先発投手に抑えられることはそんなに重要じゃないと思うんですよ。要するにレギュラーシーズンもそうなんですけど、勝つことが目的なんで、なるべく先発を早い回で降ろして、中継ぎをたくさん使わせて。それでレギュラーシーズンちょいちょいダメージを与えていって勝っていくというところがドジャースの一番の強いところだと思うので。きょうはまさに先発に対して自分に対してそれはしっかりしていたんじゃないかなと思います」

――カーショー投手との投げ合い。
 「試合前に関してはそうですね。大リーグ公式サイトの先発投手のところでカーショーと自分が並んでいるのを見た時に。2017年、一番、自分と家族を守ってくれたのがカーショーなので。いつかプレーオフの重要な場面でなげあうことができたらいいなとずっと思っていたので。それがやっときたかというところで、嬉しい気持ちになったというか、自分がここまで、カーショーがいるところまで近いところまでこれたのは凄く感動しました」

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