“新井節”全開! 広島新監督就任会見で呼び方聞かれ「新井さんで全然いい。ダメなら、ラスボスとか?」

[ 2022年10月13日 05:00 ]

<広島>会見で抱負を語る新井新監督 (撮影・奥 調)
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≪広島・新井新監督と一問一答≫

 ――今の気持ちは。
 「マツダスタジアムに入った瞬間から少しドキドキ、ワクワクしてきました」

 ――松田オーナーからはどんな言葉を。
 「頑張ってくれ…と。若手を育ててもらいたいし、楽しみにしているぞ…と、声を掛けていただきました」

 ――最近のカープはどう見えた。
 「外から見ていて楽しみなチームだな…と感じていました。若手にしても投手、野手ともにポテンシャルの高い選手、まだまだできる選手がたくさんいると見ていました」

 ――期待する若手は。
 「若手選手全員に期待しています。名前や1、2軍、投手、野手関係なく、全員をフラットな目で見ていこうと思っています」

 ――求める練習は。
 「プロの世界は厳しいです。カープには猛練習が伝統としてあるので、質も量も両方求めていきたい」

 ――コーチ経験がなく監督に就任するのは野村謙二郎さん以来。プレッシャーは?
 「もちろん、あります。ありますが、覚悟はできています」

 ――理想の監督像は。
 「どの監督を目指すというのはピンとこないです。肩肘張らずに自分らしくやっていけたら…と思います」

 ――3連覇後は4年連続Bクラス。どれくらいの期間で、どういった成果を出したいか。
 「なかなか難しい質問ですね。一試合一試合を精いっぱい戦うのが基本ですが、中長期的な視点も持って指揮を執らないといけない。選手には“目の前の試合を全力で頑張れ”と伝え、そこをマネジメントするのが私であり、コーチだと思っています」

 ――強さを取り戻すには何が必要か。
 「まずは若手の底上げ。力をつけさせることが大切です。ただシーズンは長いし、若手だけでは勝てない。3連覇の時がそうであったように中堅、ベテラン、外国人選手のバランスも大切にしていきたい。一試合一試合はもちろんですが、シーズン序盤、中盤、終盤ということも念頭に置いて、投手起用や采配をやっていきたいと思います。中長期的なビジョンを持って戦いたいと思っています」

 ――投手陣の課題は。
 「栗林につなぐまでの中継ぎをしっかり整備しないといけない。あわせて球数についても(先発も中継ぎも)中長期的なプランニングでマネジメントしないといけない。時と場合によりますが、調子がいいからといって、いたずらに引っ張るのは良くない。球数が増えていたら、腹をくくって代えないと。いいことも悪いことも実戦の中で経験しないと成長しないので、自分も腹をくくり、我慢しながらやっていかないと…と思っています」

 ――現役時代に仲良くした選手と、どう関わっていくか。
 「彼らは、私が現役時代にどんな考えで、どのようにプレーしてきたかを、間近で見てくれていると思うんです。これは厳しくなるぞ…と思っているんじゃないですか」

 ――シビアな判断が必要になる時もある。
 「自分の気持ち的には苦しいと思います。カープのために何がベストか、勝つためには何がベストか…を基準に考えたい。苦しくても、カープのために厳しいことを言わなきゃいけない時もあると思いますし、そこはブレずにやりたい」

 ――(1軍)コーチ陣に求めることは。
 「先ほども言いましたが、勝つためにはどうしたらいいか。それを優先順位の一番に考えてほしい。自分もそういう考えでいます」

 ――ファンは25番の新井さんが印象に残っている。背番号は?
 「どうなんですかね。背番号は何番がいい?と問われたので、球団には(黒田博樹氏がつけた永久欠番の)15番をください…と。鈴木(清明球団本部長)さんには“本人に言ってくれ”と言われましたが、私、じかには怖くて言えないので、まだ何番か決まっていません(笑い)」

 ――呼び方は監督?新井さん?
 「それは何?監督と言われるのはちょっとね。新井さんでいいけど、新井さんがダメなら、ラスボスとか?(報道陣爆笑)。そういうふうに呼んで…と言えばいいの?これは書き方を気を付けてくださいよ。基本的には新井さんで全然いいです。監督と言われるのはむずがゆいので」

 ――今後の予定は?
 「今すぐにでも練習に参加したいと思いますが、スケジュール的なものもあるので球団と調整し、できるだけ早くみんなとコミュニケーションを取りたいと思っています」

 ――来季はマツダスタジアムで開幕。勝てば通算500勝になる。
 「たまたま500勝の節目に自分がいるというだけ。そこまで積み上げてくださった球団はじめ、歴代監督、選手の皆さんに感謝ですね。(開幕戦に)勝てたら最高です」

 ――最後にカープファンにメッセージを。
 「ファンの皆さまへ、マツダスタジアムを真っ赤に染めてほしいです。選手に力をください。私たちは皆さんを喜ばせ、皆さんの気持ちを真っ赤に燃えさせるように頑張っていきたいと思っています」

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2022年10月13日のニュース