【甲子園】下関国際・坂原秀尚監督誕生のきっかけは…隣の大学に在学中に出した「手紙」

[ 2022年8月22日 20:35 ]

第104回全国高校野球選手権第14日 決勝   下関国際1-8仙台育英 ( 2022年8月22日    甲子園 )

<仙台育英・下関国際>涙を浮かべる下関国際・坂原監督(撮影・岸 良祐)
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 下関国際の坂原秀尚監督は27歳まで実業団でプレーした。高校野球の指導者を志し、教員免許を取得の下関市の東亜大へ。そこですぐ隣にある下関国際の部員数がギリギリなことを知った。大学生活は2年。当時の高校の校長に「何かお手伝いがしたい」と思いを記した手紙を送ったことがきっかけとなり、監督に就任した。

 グラウンドには雑草、道具も十分にそろっていないところからのスタート。学校に来なかったり、練習に来なかったりする部員もいた。「3年やりきってわかることもありますので。家まで起こしに行ったり、来るまで起こしに行ったり。やりきる素晴らしさを教えたかった」と情熱を持って向き合ってきた。

 原点になっているのは高校時代の恩師である長延公平監督の「雑草にように強くなりなさい」という教え。抜いても抜いても生えてくる雑草のように、「しつこさを持って毎日練習頑張りなさい」という意味だ。

 練習試合、公式戦戦含めて初勝利には3年がかかった。「ひとつ勝つことが凄く難しかったです。最も苦しかったのはそこですね」と話した。

 苦しいときを乗り越えて準優勝という大きな成果を出した。「ぶれずにやってきたのも、生徒がいたから」と選手との出会いに感謝した。

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