佐藤輝から受ける刺激 巨人戦1547日ぶり勝利の阪神・才木、4番の輝きに負けない87球の力投

[ 2022年8月22日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神6―1巨人 ( 2022年8月21日    東京D )

<巨・神>7回1死、降板する才木(左)(撮影・平嶋 理子)
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 勢いだけじゃない。阪神・才木が、修正能力を発揮して価値ある今季3勝目をもぎ取った。

 「最初は体が動いていないのがあったので、うまく動かしながら投げることができた。3回ぐらいからうまく投げることができた」

 序盤はバタついた。2点リードの2回も無死一、二塁とピンチを招いたが「低めに投げ切ることができた」とウィーラー、大城をフォークで連続三振。立ち直りのきっかけをつかむと、6回1/3を投げて岡本和のソロ1本に抑えた。巨人戦は2年目だった18年5月27日以来1547日ぶりの勝利。東京ドームでは自身初勝利だ。今季初勝利した藤浪から登板前に「おまえも続け」と背中を押された右腕は「(チームが)連勝で気が引き締まるのはあった」と振り返った。

 敵地での伝統の一戦で輝く“未来予想図”を描いて見せた。先制打で援護してくれた佐藤輝とは、同学年。高卒と大卒の違いこそあれ、同じ兵庫県出身で「普通にしゃべるし友達です(笑い)。たまに“ひろポン”とか呼んできますし。輝は高校の時から自分のことを知っていてくれたみたいで」と“平和な”関係性を明かす。ただグラウンドに出れば特別な感情も芽生えるという。「輝も2年目で主軸バッターとして活躍している。同い年なんで自分がピッチャーで、輝と投打で引っ張っていけるように。自分がまだ低いレベルなので、チームを引っ張るというレベルになりたい、と輝といる時はよく思いますよね」

 チーム内では数少ない、“意識する存在”が4番を張る背番号8だ。打の主役に負けじと、マウンドで誇示した87球の力投。次代のエースになるべき右腕は、力強く宣言した。「ここから流れに乗って、勝っていけるようにチーム全体で頑張っていきたい」。その中心で躍動してみせる。(遠藤 礼)

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2022年8月22日のニュース