広島 21年ぶりのDeNA戦6連敗 コロナ禍で苦しい先発陣…真っ向勝負で3被弾の大道は次回の挽回期待

[ 2022年8月22日 04:45 ]

セ・リーグ   広島0-3DeNA ( 2022年8月21日    横浜 )

<D・広>3回、牧(左奥)に本塁打を浴びた大道(撮影・西川祐介)
Photo By スポニチ

 広島は21日のDeNA戦で今季11度目の零敗に沈み、4連敗を喫した。2週連続で先発を任された大道温貴投手(23)が3被弾の4回3失点で今季初黒星。今回3連戦に先発した若手3人とも強力打線に歯が立たず、先発陣の苦しい事情を露呈する結果に終わった。DeNA戦6連敗は01年(7連敗)以来21年ぶり。今季最悪に並ぶ借金6に膨らみ、3位の阪神には2・5ゲーム差まで離された。

 若手の特権といえる勢いで乗り越えられる相手ではなかった。3被弾を含む被安打7。真っ向勝負をことごとくはね返された大道は、マウンド上で勢いの差を痛感していた。

 「1、2戦目を見て、相手に向かっていくような気持ちで投げようと思っていた。何とか流れを止めたかったけど、相手に向かってこさせるような雰囲気をつくってしまった」

 初回1死で楠本に右翼席へ先制被弾して、相手を勢いづかせた。2回2死では投手の京山にプロ1号を献上し、3回も2死から牧に左中間へソロを浴びた。3失点を全てソロ本塁打で与え、今季初登板だった14日の巨人戦に続く2試合連続の4回降板となった。

 「(京山の直前で)三振併殺を取れたので、そのまま流れをつくりたいという気持ちが強過ぎた。力が入りすぎてしまった」

 強力打線に屈した若手先発陣には、挽回の機会が与えられる見込みだ。今カードに先発した玉村は4回4失点、遠藤は5回5失点と大道同様に全く歯が立たなかった。ただし、監督代行の河田ヘッド兼外野守備走塁コーチは「コロナ禍の影響もあって(代わりが)いない」と言及。先発ローテーションの再編を見送り、後半戦未勝利が続く3人ともに中6日で26日からの巨人3連戦に向かうとみられる。

 週末の3連戦で先発してきた大瀬良は不振で再調整、アンダーソンは故障にコロナ感染も重なって離脱中。さらに、2軍調整中の投手陣の中に昇格候補が見当たらないのが実情だ。この緊急事態に先発機会を与えられた大道は、首脳陣の起用に応えることで苦しい台所事情を救おうとしている。「次回も気持ちは負けずに、強い気持ちでいきたい」。3位・阪神に2・5ゲーム差をつけられて、残りは28試合。雪辱を期す若手が変わり身を見せられれば、まだ間に合う。(河合 洋介)

 《7月以降反撃許す》広島はDeNAに6連敗。同戦の6連敗は、01年に1分けを挟んで7連敗して以来21年ぶり。今季は開幕6連勝を含め6月までに11勝1敗と好発進したが、7月以降は1勝7敗と反撃を許している。横浜スタジアムで5連敗は96年以来、26年ぶり4度目で球団最長に並んだ。

続きを表示

2022年8月22日のニュース