【甲子園】コロナ乗り越え全48試合消化 宝馨会長「皆様のご理解、ご協力のたまもの」

[ 2022年8月22日 18:30 ]

<仙台育英・下関国際>優勝旗を手にする仙台育英・佐藤主将(撮影・北條 貴史) 
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 「第104回全国高校野球選手権大会」は22日、仙台育英(宮城)の初優勝で幕を閉じた。東北勢にとって悲願だった深紅の大優勝旗の「白河の関越え」。歴史的な大会となったが、取り組みも過去に例を見ない大会となった、

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けながらも、今大会は3大会ぶりに出場辞退校を出さず、出場全49校が出場することができた。浜田(島根)、帝京五(愛媛)、有田工(佐賀)、九州学院(熊本)の4校が新型コロナの集団感染と判断され、3日の抽選会、6日の開会式は欠席。抽選会では回復までの期間を考慮され、4校は大会第8日の2回戦が初戦となる措置が取られた。

 大会前には10校の部員と指導者の計26名の感染が確認され、その後に6校の集団感染が判明。15日には初戦を勝利した24校の選手、監督など805人を対象に検査を行い、6校で選手など12人の感染が確認された。

 それでもウィズコロナの大会を総力で乗り切り、48試合を消化することができた。大会本部は大会期間中に、感染拡大予防ガイドラインの一部を改訂。「試合前72時間以内に登録選手ら全員の陰性が確認されれば出場可能」とし、登録選手入れ替えも可能にした。最後まで辞退校を出さずに大会を運営する努力がなされた。

 閉会式で日本高野連の宝馨会長は「今回は6チームが集団感染と判定されました。個別感染でメンバー交代をせざるを得なかったチームも4チームありました。こうした中、49代表校のすべてが甲子園で試合ができましたのは、皆様のご理解、ご協力のたまものであり、深く御礼申し上げます」と講評した。

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