亀山つとむ氏 「超スモールベースボール」で猛虎巻き返し 中野→島田→近本の固定が攻守でベスト

[ 2022年7月19日 05:15 ]

亀山つとむ氏
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 【亀山つとむ 視点】好投手に対しては「超スモールベースボール」の姿勢で挑むべきだ。19日は広島・床田と対戦。楽な相手ではないが、前回6日の対戦では黒星をつけた事実もあり、勝機はある。

 攻略の糸口の一つは機動力にあると考える。先発投手の左右にかかわらず1番・中野、2番・島田、3番・近本と続く打順は固定するべきだ。走力がある3選手。誰か一人でも塁に出るだけで相手に大きな重圧をかけられることが理由だ。大山も復帰し、ポイントゲッターの役割を担う佐藤輝との中軸コンビもそろうだけに上位打線の出塁が鍵を握る。

 打順だけでなく、守備の観点からも、外野は左翼・島田、中堅・近本、右翼・佐藤輝の布陣がバランスがいい。特に大量得点が見込めない好投手に対しては、得点を奪うことと同様に、失点を防ぐことも重要になり、ポジションの変更も避けるべきだ。

 最近も僅差を制した試合では犠打、重盗、ギャンブルスタートなど小技と走力を生かした作戦が成功している。戦い方の形はできてきた。今季残りの試合で「超スモールベースボール」を極めてもらいたい。それが短期決戦のクライマックス・シリーズや日本シリーズでの戦い方にもつながると確信する。(本紙評論家)

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2022年7月19日のニュース