広島・秋山 大混セ抜け出す起爆剤じゃ 阪神戦中止も自力V復活「チームのプラスアルファになれれば」

[ 2022年7月19日 04:45 ]

<広・神 中止>明るい表情で練習する広島・秋山(撮影・平嶋 理子)
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 広島・秋山翔吾外野手(34)が18日、個人、チームともに上昇気流に乗せる活躍を期した。数字上は打率・212と低調ながら、4試合連続安打と本調子に近づいている。チームはリーグ3位に転落し借金1を抱えるものの、6月28日以来となる自力優勝の可能性も復活。2位から5位までが接近する状況から頭一つ抜け出すため、新戦力のさらなる活躍に期待がかかる。

 秋山は結果が伴ってきた理由を明確に分析できている。「間(ま)をゆっくりと取れるようになってきた」。18打席連続無安打から抜け出して以降、4試合連続安打中。さらに、ここから状態が上向く気配もあると言う。

 「まだ途中です。全部が良くなったというわけではなく、そういう打席が増えてきたという段階。自分の間合いに入らないうちに振り出していた感じがあったけど、今は動きながら球に入っていける形になってきている」

 前回の巨人3連戦は計11打数4安打(打率・364)と上々。第1戦では右中間席に移籍1号を放ち、第3戦では8試合ぶり2度目のマルチ安打と結果が出始めてきた。昇格直後に「今は来た球をただ振っている打席が多い」とコメントした時期と比べて、明らかに自らの間合いをつくれるようになっている。

 「実戦が空いていたけど、試合に出ている以上、チームが勝てなかったら試合に出ている人間の責任。結果を出して勝ちに貢献したい。自分の中の感覚や結果がいい方向になるように日々やっているので、そういうものを多くしていきたい」

 秋山の復調と歩を合わせるようにして、チームに上昇ムードが漂ってきた。前回カードは、巨人相手に敵地で3連勝を挙げて3位につける。補強としてシーズン途中に加入した秋山は、慎重に言葉を選びながら、チームへの責任感を口にした。

 「(責任は)あるでしょうね。そういうふうに(中心選手として)見てもらっているのは、今まで僕が積んできたものもあるでしょうし、そういうものがないのも寂しいと思う。正直、いまは自分のことで精いっぱいな部分もある。長い目で見たときに、(チームにとって)プラスアルファになればいいな…ともちろん思っている」

 佐々岡監督は「あれだけの選手ですからね。もっともっと調子が上がってくると思うので楽しみ」と期待を膨らませている。阪神戦の雨天中止が決まり、一番最後まで球場に居残って自主練習したのは秋山だった。このまま一気に上昇気流に乗ろうと、気合が入っている。(河合 洋介)

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2022年7月19日のニュース