巨人・北村 プロ初の遊撃スタメンで躍動 「何とかしてやろうという気持ち」猛打賞&好守連発

[ 2022年7月19日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人10ー8ヤクルト ( 2022年7月18日    神宮 )

<ヤ・巨>4回、適時打を放つ北村(撮影・島崎 忠彦)
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 巨人は乱打戦を制し、連敗を5でストップ。5年目で初の遊撃での先発出場となった北村拓己内野手(26)が打っては猛打賞、守備でも7度の守備機会をこなし、勝利に貢献した。

 逃さなかった。今季2度目のスタメンに「限りなく少ないチャンスというか、巡ってきたチャンスなので、何とか爪痕を残したい。何とかしてやろうという気持ちで今日は挑みました」と3安打で一発回答だ。

 持ち前の勝負強さを発揮した。2―4の3回1死。フルカウントから9球目を捉えた。右翼フェンス直撃の二塁打。続く丸が左前にしぶとく落とす安打の間に好走塁で生還した。6―5となった4回には、2死二塁から貴重な追加点となる中前適時打。8―8の9回先頭では、ヤクルトの守護神・マクガフから中前打を放ち、丸の決勝弾をお膳立てした。

 遊撃守備でも魅せた。途中出場では1軍でも経験はあったものの、スタメンでは初。「不安はありました」。それでも初回先頭の遊ゴロをさばきリズムに乗った。4回には3者連続で遊ゴロも難なく処理。「しっかりとさばくことができた」と笑顔を見せた。

 17日に体調不良を訴えた増田大に代わり、緊急昇格。負ければ今季ワーストの6連敗という危機を救った。攻守で存在感を発揮し、原監督も「北村が良い勝負強さも見せてくれた」と評価。北村は「しっかり気持ちを出してバッティングにしろ守備にしろできた。今後も続けていきたい」と胸を張った。

 内野全ポジションをこなす26歳。オフには外野守備にも挑戦するなど、常に出場機会を狙っている。「与えられたところでしっかりと求められた仕事を全うできるように」。勝負所は逃さない。(小野寺 大)

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2022年7月19日のニュース