日本ハム・田宮 4番起用に応え快打&快足披露 守備でも魅せた!盗塁阻止&2投手を無失点リード

[ 2022年2月28日 05:30 ]

オープン戦   日本ハム4ー2広島 ( 2022年2月27日    沖縄・名護 )

<日・広>2回無死、田宮は九里(左)から左中間二塁打を放つ(撮影・奥 調)
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 日本ハムの田宮裕涼捕手(21)が走攻守で躍動し、キャンプ最後の実戦で猛アピールした。27日の広島とのオープン戦に「4番・捕手」で先発出場して2打数1安打。好走塁で先制のホームを踏み、守っても盗塁阻止を見せた。過去の1軍出場わずか7試合の高卒4年目捕手が、新庄監督が連れてきた臨時コーチたちの教えを随所に生かした。

 昨季セ・リーグ最多勝、広島・九里が投じた決め球の低めスライダーに食らいついた。2回先頭で左中間に落とす二塁打。体勢はやや崩されていても、球に力負けしなかった。その後、三塁まで進むと暴投の隙にホームイン。俊足の4番は新庄監督好みで、起用に応えてチームの今春オープン戦初得点を記録した田宮は「僕は走るのも武器。ホームに早く帰ってこられるようにという意識でやっている」と胸を張った。

 守備でも魅せた。初回1死一塁で3番・会沢の3球目に走者の宇草がスタート。これをワンバウンド送球で阻止した。「高めにボールが来たので、上にボールをそらさないよう低く意識して投げた」。5回に交代するまで、2投手を無失点に抑える好リードも披露した。

 今キャンプで新庄監督が招集した臨時コーチたちの金言が生きた。陸上十種競技元日本王者のタレント・武井壮(48)に走り方、04年アテネ五輪ハンマー投げ金メダリストの室伏広治スポーツ庁長官(47)に打撃でのパワーの伝え方、歴代最多出場の名捕手・谷繁元信氏(51)に守備を伝授された。「武井さん、室伏さんには体の使い方を学び、谷繁さんには捕手の技術面を知ることができた」と田宮。身に付いた教えを、キャンプ最後の試合で出し切った。

 18年ドラフト6位で千葉・成田高から入団。3年目の昨季はわずか3試合の出場に終わり、今キャンプは2軍スタートだった。「1軍に来たらしっかりアピールしようと思っていた。開幕を1軍で迎えられるようにしたい」。激しい正捕手争いに、勢いある若手が加わった。(清藤 駿太)

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2022年2月28日のニュース