オリ・由伸　満点キャンプ「現段階では100点」　開幕投手最有力エースが「3・25」へ調整万全

三本締めを終え、宮城（左）と肩を組んで引き揚げる山本（撮影・井垣　忠夫）
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　絶対エースが満点キャンプだ。オリックスは27日、春季キャンプを打ち上げ、山本は「100点です」と順調な仕上がりを強調。あらためて“開幕準備OK”の構えを示した。

　「現段階では100点だと思います。そこ（開幕戦）を投げるつもりで練習を頑張りました。制球の部分が、まだできていないので、試合レベルまで持っていけるように感覚をよくしていきたい」

　調整は万全だ。昨季は東京五輪や昨年11月末の日本シリーズまで年間3472球も投げた。その蓄積疲労を考慮され、ブルペン投球開始は例年より1週間ほど遅く設定したほか、実戦形式となるライブBPに初登板したのは24日。「3・25」に照準を合わせて、段階を踏んで状態を上げてきた。

　中嶋監督は「そこ（開幕戦）に合っていればいけばいいし、合っていないのに無理やりいくのはおかしい話だし、今言うべきじゃないかな」と明言は避けたが、絶対エースが最有力候補なのは間違いない。山本も「（蓄積疲労は）大丈夫かな。しっかりケアも入れましたし」と頼もしい。

　今後はオープン戦に3試合登板する見込み。「いい入りをして、夏場に調子を上げていけるように」。開幕戦は12年からリーグワーストの10連敗中。山本がプロ野球ワースト11連敗（91～01年阪神）に並ぶ不名誉記録を阻止する。（湯澤　涼）