巨人・中田 ランチ特打で軽~く10発 体重20キロ増で「打っている感覚は去年と全然、違う」

[ 2022年2月7日 05:30 ]

原監督(右奥)が見つめる中、打撃練習する中田(撮影・河野 光希)
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 薄手の白いウエアが強風で揺れる。だが、バージョンアップした体はブレない。巨人・中田のスイングはゆったりしているように見えて、力強かった。

 S(スペシャル)班スタートの宮崎キャンプ。丸とともに本球場でランチ特打に臨んだ。73スイング目は「最後だけちょっとホームラン打ちたいなと」と10本目の柵越えとなる左中間席への弾丸ライナー締め。今キャンプ初の屋外フリー打撃で、状態の良さを示すスイングを披露した。

 悪条件も関係なかった。中堅から三塁方向へ最大瞬間風速9メートルの強風。打者にとっては逆風で柵越えなしに終わった丸が「風が強くて全然入らなかったので面白くなかった」と嘆くほどだった。中田も「寒いので先っぽで打たないように」とフルスイングはしていなかったが、推定130メートルの左中間席中段への特大弾もあった。「飛んでる?これで?いやいやまだまだ全然いくでしょ」と涼しい顔で「ずっと札幌ドームでやってたんでね。普通に当たれば普通に中段辺りには入る」とまで言い切った。

 重量級の体が秘訣(ひけつ)だった。昨季は公称106キロが、92キロまで減少していた体重。このオフのトレーニングや食トレで20キロ増量し112キロになった。本人が口にするのは「2年前に戻ったという感じ」と自身最多の31本を放った20年と同じ感覚。原監督も「体つきも含めていろんな形で強い懸けるものは見える」と評価した。

 キャンプ直前に20年に口にした「レベチ(レベルが違う)」を「一生使わない」と宣言し「自信しかありません」と言った。「しっかりと力が伝わっている。打っている感覚は去年と全然、違う」。手応え十分の「ダンチ(段違い)特打」だった。 (小野寺 大)

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2022年2月7日のニュース