ペイペイドームの右打席見えにくい!! ソフト・真砂の訴えに三笠GM、野手陣への聞き取り調査約束

[ 2021年12月15日 05:30 ]

ペイペイドームの打席での球の見えにくさを訴えた真砂(撮影・岡田 丈靖)
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 ミギータが視界良好化を訴えた。ソフトバンクの真砂勇介外野手(27)ら3選手が14日、ペイペイドーム内で契約更改交渉を行った。来季10年目の右の大砲は今季、キャリアハイの79試合出場で500万円増の年俸1400万円の提示を受け一発サイン。一方で、ペイペイドームの打席での白球の見えにくさを初告白。初耳だった三笠杉彦GM(47)は、野手陣に急きょ聞き取り調査を開始することを約束した。 

 午前10時に始まった更改交渉。正午に迫るころ、ようやく真砂は会見場に登場した。9年間、首をかしげ続けてきた問題を、思い切って交渉の席でぶつけたことを明かした。ペイペイドームの右打席で何か球が見えにくい。視覚面における訴えだった。

 「ライトアップで暗いのか明るいのか分からないけど、球が速く見えて、見えにくいと僕は感じると伝えた。ずっと思っていたと。京セラとかは速くは見えないし。“言わせてください”と言いました」

 17年の初出場から今季は最多79試合出場で年俸は500万円アップ。来季への視界、評価は良好だが気がかりな案件を放っておくわけにはいかない。五感を研ぎ澄ませて勝負する本拠地で見えにくい。「半分くらい三振だったような」と苦笑した。

 今季は114打数で29安打、8打点、1本塁打、41三振。ペイペイドームでは33試合に出場。50打数で10安打、2打点、24三振。4月29日の日本ハム戦では左中間に今季1号を放ったが「合ってんのかな…」とタイミング、視界の両面で疑問符が付く。

 真砂の熱弁案件は球団にとって初耳だ。オンラインで対応した三笠GMは「バッターボックスの球の見え方。見えにくい、速く見えるが何の影響なのか。初めてのことなので、他の選手も感じていないかヒアリングを始めようと思います」と、調査を約束した。

 来季主将に就任した柳田に身体能力、体格も劣らない。左のギータになぞらえて右の真砂はミギータ。2人は今オフも佐賀県内で合同自主トレを行う。10本塁打のノルマを師匠に課された今季は、見えにくいながらも1本打った。「本当にお前、ホームラン打てや、そろそろ」と言われ「僕も打ちたいですよ」と返したという。藤本ホークスに欠かせない愛されキャラの真砂。地元ドームでの視界がクリアとなれば強打は倍増するはず。V奪回に向けて、ライトアップされる舞台も増える。(井上 満夫)

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