阪神・伊藤将、球団新人史上最大アップ額に「うれしかった」 藤浪&近本超える3100万昇給に大満足

[ 2021年12月15日 05:30 ]

契約を更改し、来季の目標である日本一と書き込んだボールを手に笑顔の伊藤将(撮影・成瀬 徹)   
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 初の更改を終えた阪神・伊藤将は満面の笑みで会見場に姿を現した。球団新人では最高となる3100万円の昇給額。返答に窮する場面があったことからも、喜びが伝わってきた。

 「えええ、なんていうんですかね…。うれしかったですね」

 今季は開幕からローテーションを守り、新人左腕では67年江夏以来となる2桁の10勝をマークした。規定投球回には3イニング足りなかったものの、防御率は2.44。プロとして順調過ぎるスタートを切ったが、気持ちはもう来季に向けられている。

 「能見さんは三振を取れる投手というイメージが本当に強いので、自分もそういうピッチャーになれたらいいなと。三振の取り方だったりを教えてもらいたい。フォークを教えてもらえたらうれしい」

 来年1月には、オリックス・能見との合同自主トレに初参加する。能見の投球スタイルに憧れを抱いていたことから、坂本に参加を直訴して実現。貪欲に技術と知識を吸収するつもりでいるが、何より興味を持つのが能見のフォークだ。

 新人らしからぬ投球術で活路を切り開いた今季は、奪三振率が5.07にとどまった。スライダー、カーブ、ツーシームを駆使して凡打の山を築いた一方で、三振を奪う“決め球”に苦しんだ。フォークの使い手である能見の自己ベストは12年の8.51。通算でも7.84を誇っており、師匠としては申し分ない存在といえる。

 ベテラン左腕にはメールを通じて、あいさつを済ませた。「本当に光栄ですし、すごい楽しみです」。新境地を開拓したその先に、2年目の飛躍が待つ。(長谷川 凡記)

《球団2年目選手2番目の年俸》伊藤将の3100万円増は阪神新人選手の昇給額では13年藤浪と19年近本の3000万円を上回る最高額。年俸4400万円は同じく藤浪と近本の4500万円に次ぐ、球団2年目選手2番目の金額となった。

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